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スマホ充電、暖房、調理家電にも使えるのは?

もしもの時に安心! 最新ポータブル電源の選び方【アウトドアと防災の必需品】

2023年11月29日 07時30分更新

ポータブル電源メーカーの最古参「Goal Zero」

世界中の過酷な地域で活躍する確かな品質

 GOAL ZEROは、創業者がアフリカなどでNGO活動をしていた際に感じた、「電気が使えない貧困層をなくしたい」という思いで2008年に創業したアメリカのメーカー。以来、ソーラー発電システムと蓄電池の開発、販売を続けている。アフリカなどの途上国では学校建設などでの電源システムを提供しているほか、各地の災害現場にも物資を提供。東日本大震災の際にはソーラー発電と照明のシステムを支援物資として提供した。

 日本ではアウトドア用小型ライトが有名だが、実は2013年には日本でもポータブル電源を発売するなど、早い時期からからポータブル電源に取り組んでいるメーカーである。未開の荒野や災害現場などでの使用を想定しているので、堅牢な作りで耐久性が高いのが特徴。採用するリチウムイオン電池は、EVに採用されるクラスの品質だという。

 また、他社に先駆けて定格出力の高いモデルや、大容量バッテリー搭載モデルを開発するなど高い開発力を持つ。製品単価は今となっては割高で、耐久性能も安価な他社製品と比較すると過剰に感じてしまうこともあるが、防災用として考えると非常に心強い。

■GOAL ZERO随一のコスパモデル/三元系
「Yeti 1500X (120V) Power Station」

 定格出力2000W(サージ電力3500W)、1516Whのバッテリー容量で、豊富な入出力端子、アプリ対応とバランスがよい構成。同社で最もコスパがよいモデルだ。

■業務用にも使用される高品質
「Yeti 3000X(120V) Power Station」

 定格出力2000Wの純正弦波インバーターを備え、3500Wのサージ電力に対応する。豊富な入出力端子を備え、約3032Whの大容量バッテリーを搭載。持ち運び用にキャリーカートを標準装備しているのも特徴だ。ソーラ充電とシガーソケットなど複数充電に対応する他、アプリによるバッテリー残量チェックやポート制御などにも対応する。本体サイズは38.74×25.98×34.54cm、本体重量31.65kg。

■基本を抑えたベージックモデル/三元系
「Yeti 1000X (120V)Power Station」

 定格出力1500W(サージ電力3000W)、バッテリー容量約983Whと、防災用としては必要十分な条件をクリア。レジャーで使いつつ、もしもの時に備えるモデルとして最適。

■高出力で充電効率が高い
「Ranger 300 Briefcase」

 出力300Wとソーラーパネルとしては高出力なモデル。折りたたみ可能でアウトドアへの持ち出しも容易。大容量バッテリーでも1台で充電可能なので、パネルを展開するスペースが少なくて済む。複数台接続でより短時間で充電できる。発電能力(最大出力)あたりの単価では、他社とそう変わらないコスパ感だ。

 (次ページ:ポータブル電源の代名詞的存在「Jackery」)

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