液晶ディスプレーは形状によって、大きく2種類に分けられる。1つは平面型、もう1つは液晶パネルが湾曲している曲面型だ。どちらが良いかはユーザーの好みが分かれるところ。しかし、曲面型は平面型よりも高価なモデルが多く、欲しくてもなかなか手が出せない人も多いのではないだろうか?
今回紹介するJAPANNEXTの「JN-VC3150UHD」は曲面ディスプレーだが、直販価格は4万5980円。4Kの31.5型市場においてはかなり安価な部類となる。しかしながら、ここまで安いとなると、なにかよろしくない部分があるかもという印象を持つ人もいるかもしれない。どこか弱点はないのか、詳しくチェックしていこう。
安価でも高コントラストかつ広色域
冒頭でも述べたように、JN-VC3150UHDは31.5型の非光沢(ノングレア)タイプの曲面パネルを採用したディスプレーだ。液晶パネルの駆動方式はVAを採用しており、電圧OFF時にバックライト光が液晶分子の影響を受けないため純粋な黒を表現できる。
それゆえ、JN-VC3150UHDのコントラスト比は3000:1と高め。輝度は280cd/m2で、液晶パネルの映像は白黒がクッキリとした印象を受ける。IPS方式と比べて、この「黒が美しい」という点がVA方式のメリットになる。
本来、VA方式は十分な視野角を確保しづらいという特性があるものの、JN-VC3150UHDは垂直・水平ともに178度と広い。IPS方式と比べてもそん色ない視野角で、実際に斜めや横からのぞき込んでも、色ムラや輝度のバラつきは感じなかった。
解像度は3840×2160ドットの4Kまで対応するので、高解像度な静止画や写真、動画の再生に適している。しかし、リフレッシュレートは60Hzと、昨今のハイリフレッシュレートが求められるFPSやTPSといったゲームシーンには少々物足りないかもしれない。
応答速度もオーバードライブを使用してGTGで7msと、決して速くはない。そのため、ゲームをプレイするのであれば、RPGやアクションゲームといったジャンルで活用したいところ。
画質に関しては、sRGBカバー率は98%を誇り、デジタルシネマ向けのDCI-P3のカバー率は96%と高め。この広い色域で、静止画・写真はもちろん、動画でも鮮明な色合いで楽しめるだろう。
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