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三菱「eKクロスEV」と日産「サクラ」の違いを2週間乗ってじっくり検証

 クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、三菱の電気自動車「eKクロスEV」についてレポートします。日産と三菱の共同開発により登場したeKクロスEV(三菱)とサクラ(日産)は、軽規格の電気自動車として2022年5月に販売されました。サクラは真夏、eKクロスEVは真冬に試乗したのですが、季節ごとによる違いがあったので、しっかりとレビューしたいと思います。それを踏まえて、実際に2週間試乗してどうだったかもお伝えします。

ekクロスEV

◆三菱「eKクロスEV」はこんな車

 「毎日にちょっと、いい軽EV」をコンセプトに、使い勝手の良さ&維持費の安さを推しつつ、スムーズな加速と静粛性などの、従来の軽自動車が抱えていた走行面でのネガを潰した車です。さらに、先進技術による運転サポートやコネクティッドサービス、シートヒーターやセレクターレバーを使用するなど、ワンクラス上の高級感ある軽自動車を目指して造られています。

三菱「eKクロスEV」の主なスペック
サイズ 全長3395×全幅1475×全高1655mm
ホイールベース 2495mm
車重 1060~1080kg
エンジン ーー
最高出力 47kW/2302rpm~10455rpm
最大トルク 195N・m/0rpm~2302rpm
価格 254万6500円~308万1100円

 それでは、細かくチェックしていきましょう!

◆eKクロスEVとサクラの違い その1
充電&お金のお話

 サクラとeKクロスの価格帯を比べると、ほぼ変わりません。細かく内訳をみると、運転支援機能の内容が違ったり、サクラには充電ケーブルが標準装備されていないなど、どの機能がマストで欲しいのか&デザインの好みで選ぶことをオススメします。

 真夏日が続く8月にサクラ、真冬にeKクロスEVに試乗したのですが、充電の減りがまったく違いました。急速充電の際に、サクラは6%から78%くらいまで充電できたのに対し、ekクロスEVは12%から54%までしか充電されませんでした。この理由は、気温によって充電の速度が変わってくるためです。さらに、冬季は充電が減るのも早いので、自宅に充電器スタンドがない人はキツそうです。

◆eKクロスEVとサクラの違い その2
EVに見えないデザイン

ekクロスEV

 eKクロスEVは、三菱ならではのダイナミックシールドが目立つデザインになっています。EV車に不要なグリルをあえて付けることで、電気自動車と言われるまで分からないデザインにしているのです。逆にサクラは、EV車感を全面に押し出したデザインとなっており、この部分が両車の大きな違いとなっています。

ekクロスEV

 外装同様に内装もしかりで、サクラは水平基調でシャンパンゴールドがあしらわれた近未来感のあるデザインで、eKクロスEVは両端に丸いエアコンの送風口や合皮のグローブボックスと、一般的な軽自動車のような内装デザインです。

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