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沖縄でリゾテックの最新リゾートテクノロジーを見てきた

気分をアゲてくれる旅先の自動運転カー

2023年11月15日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

地域WiMAXを使った月額2200円/容量無制限のサービスがお得すぎる

 またジャパンインテグレーションは、沖縄市、宜野湾市、豊見城市、那覇市でデータ無制限の通信サービス「JI Wi-Fi(ジャイファイ)」も提供しています。これは地域BWAを使ったサービスで、大手キャリアでもMVNOでもなく、ジャパンインテグレーション自身が提供している電波(Band 41)を使ったサービスです(基地局などはソフトバンクと提携)。

地域BWAを使った通信サービス「JI Wi-Fi」

 沖縄県内の4市に限定され、現地に住所や所在地がある場合のみ契約可能ですが、月額2200円で無制限の通信(下り最大220Mbps)とかなりお得。ひとり暮らしや小規模店舗でのインターネット回線として活用できそうです。

 同社はモバイルWi-Fiルーターと据え置き型のホームルーターの両方を提供しており、物理SIMのみの契約にも対応しています。そのため、Band 41に対応し、物理SIMとeSIMのデュアル運用が可能な富士ソフトの「+F FS050W」を使用すると、特定の4市ではJI Wi-Fiを、エリア外では大手キャリアのeSIMを利用した通信が可能になります。

ジャパンインテグレーションで提供しているルータータイプの「+F FS040W」

地域BWAで使われるBand 41に対応した「+F FS050W」

 民泊を運営しているオーナーは、部屋の固定回線のコストをどう抑えるか苦慮していると聞きます。4市の民泊オーナーがこのJI Wi-Fiを導入すれば、かなりコストが抑えられるのではと思います。

どこでもネットにつながる衛星ネットサービス「スターリンク」(Starlink)の売り込み合戦も

 沖縄セルラー(KDDI連結子会社)とソフトバンクの両通信事業者もブースを出展。しかもそれぞれ衛星インターネットアクセスサービスの「スターリンク」をアピール。沖縄は離島が多いため、固定回線はもとよりモバイル回線の展開も厳しいエリアなので、衛星インターネットアクセスサービスには大きな期待がよせられます。

沖縄セルラーブースでのスターリンクの展示

ソフトバンクブースでのスターリンクの展示

 現地担当者の話では、沖縄セルラーでは宿泊施設で3例ほど導入実績があり、問い合わせも増えているとのこと。一方ソフトバンクは9月下旬に提供が始まったばかりのため導入実績はないものの、同じく多くの問い合わせがあるとのこと。

 ちなみに沖縄は離島間の小型フェリー運航も多いので、そこでの導入も期待したいですが、日本の電波法では12海里(約22.2km)の領海内でのみの利用に限定されています。そのため運用面でややハードルがあるそうです。

宿泊施設で当たり前となった大規模なホテルWi-Fiをより快適に

 沖縄は、ホテルなどの大規模なWi-Fi接続環境が必要となる施設が多いため、バッファローは法人向けのWi-Fiルーターをメインに展示。法人向けの製品は、コンシューマー向けよりも耐久性が高く安心して使える点をアピールしていました。

法人向けのWi-Fi機器を中心に展示していたバッファローブース

沖縄ということで、バッファローが代理販売している水中ドローン「FIFISH-V-EVO」も展示。4K 60fpsの水中映像が撮れる。ロボットアーム付属モデルもあり

ご当地キッチンカーめぐりも楽しいよ

 余談ですが、リゾテックは地元で人気のフードカーも毎年出展しているので、グルメも楽しめるのがポイント。沖縄観光も楽しめるので、来年も開催されたら是非皆さんも来場して、これからどんどん快適化していく旅のことを考えてみてはいかがでしょう!

ご当地キッチンカーもリゾテックの楽しみのひとつ

ベーコンチーズバーガー(950円)を頂きました。肉厚で美味しかった!

訂正と詫び:AQ-Connectランドリーの記述について、より正確な内容に本文を修正しました。(2023年11月29日)

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この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヶ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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