先日、筆者はANAのA380「フライングホヌ」3号機を取材するため、ハワイに行っていました。「ハワイに行く」と話すと「メッチャ高いんでしょ?」と聞かれるのですが……はい、ぶっちゃけ高いです。もともとハワイはアメリカのなかでも物価が高いエリアなのですが、それに加えて1ドル=150円を超える日もある円安傾向で、帰国してから現地で支払ったクレジットカードの支払額を見て呆然となったこともありました。
憧れのハワイはインフレと円安で
さらに憧れの旅行先に……
そういった「ハワイ=高い」というイメージがすっかり定着してしまったためでしょうか。現地で話を聞くと、新婚旅行や三世代での家族旅行といった旅行客は徐々に回復傾向にあるものの、ひとり旅やはじめての海外といった、ライトでカジュアルな日本人旅行客数は低調とのことです。
そんなハワイ旅行も、工夫次第では現地での支出を抑えて滞在できます。筆者が旅した場所はオアフ島やワイキキがメインとなりますが、この3年で5回ほどハワイに訪れた経験から、少しでも楽しくお得に過ごすための現地の移動テク(交通手段)をお伝えします。
少しの距離を便利に移動するなら
ライドシェアのUberかLyftを使おう
海外での交通手段というとタクシーがメジャーですが、ハワイはいわゆる「流しのタクシー」はほとんど走っていません。そのため最近はライドシェアの「Uber」もしくは「Lyft」を使うのが一般的です。
たとえばワイキキの中心街から人気のショッピングモール「アラモアナセンター」まで(車で10分ほどの距離)ライドシェアを使うと、チップを入れて約9ドル。これはこれで便利なのですが、何度も使っていると、当然、割高になります。
安く遠くに移動するなら電車よりバス
支払いは交通系ICカードで
そこで、ライドシェアよりも安い手段として考えられるのが、現地の公共交通機関を使う方法です。2023年6月に、約80年ぶりにハワイの鉄道路線「スカイライン(Skyline)」がオアフ島に開業して話題となりましたが、実はワイキキなどの中心街を通らないため、観光での利用にはあまり適していません。
そのかわり発達しているのがバス路線。「TheBus」という名前で、ハワイ島内を網の目のように網羅しています。このTheBusを使いこなすことが、ハワイでお得に滞在する第一歩になります。支払いは現金か現地の交通系ICカード「HOLO CARD」のみですが、断然HOLO CARDのほうがお得です。
というのも、料金はどちらも1回3ドルと定額なのですが、HOLO CARDを使うと7.50ドル/日以上はカウントされません。しかもHOLO CARDで1回乗車すると、2時間30分以内の乗り継ぎは無料となります。これが現金になると、毎回支払いが必要になるため、HOLO CARDのほうが断然お得、というわけです。筆者はこのTheBusを使って、街中の移動だけでなく島一周もして楽しんでいます。1日中どれだけ乗っても7.50ドルまでしかかからないのは、安心です。
(次ページ:「HOLO CARD」の手に入れ方と使い方)
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