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【レビュー】新Apple Pencil(USB-C)は安価でビジネスや勉強用途にピッタリ

個人的には子どもには筆圧感知のあるApple Pencilを使わせたい

 「安価なApple Pencil(USB-C)は、子どもの利用にも最適!」という意見もあるし、実際に学校での導入ということになると、予算的に厳しい制約もあるだろうし、Apple Pencil(USB-C)を選ぶ学校も増えていくのでないかと思われる。

 しかし、筆者としては、小さなお子さんにこと筆圧感知のあるApple Pencilを使わせてあげたいなとも思う。経済的には悩ましい事ではあるが、筆圧感知のあるApple Pencilだからこそ、クリエイティブな表現をしたり、手先に微妙な力をかけたり、抜いたり……という加減を学んだりすることができる。たくさんの子どもたちの中で、誰かがズバ抜けた才能を開花させて、その後の人生を切り開いて行くきっかけになるかもしれない。そう思うと、筆圧感知機能付きApple Pencilを買い与える意味はあると思うのだ。

 しかしながら、Apple Pencil(第2世代)はiPad(第10世代)では使えない。iPad Air、もしくはProと組み合わせる必要があり、さらに大きな予算が必要になる。

 ならば、Apple Pencil(第1世代)と組み合わせるか。しかし、それでは冒頭の「ケーブルと変換コネクターが必要」という話に立ち戻ってしまう。なかなか悩ましい。

 3種類のApple Pencilの対応機種と適合機種、そして利用できる機能の順列組み合わせは複雑になってしまっている。シンプルな商品ラインを好むアップルらしくない状態だといえる。今後、もっとシンプルなラインナップになってくれるといいのだが。

 現在のところ、クリエイティブな作業も行うなら筆圧感知の機能がある、Apple Pencil(第1世代)、(第2世代)がイチオシだが、Apple Pencilの利用がメモ用途で、あなたがUSB-Cコネクターの付いたiPadを使っているならApple Pencil(USB-C)を選んでもいいかもしれない。

 そして、無限の可能性のある子どもには、ぜひ筆圧感知機能があるApple Pencilを使わせてあげてほしいな……と筆者は思っている。

 

筆者紹介――村上タクタ
 趣味の雑誌を30年間に600冊ほど作ってきた編集者・ライター。バイク雑誌「ライダースクラブ」で仕事を始め、ラジコン飛行機雑誌「RCエアワールド」、海水魚とサンゴ飼育の雑誌「コーラルフィッシュ」、デジタルガジェットの本「flick!」の編集長を約10年務めた後退職。現在フリーランスの編集者・ライターであり、ウェブメディアThunderVoltの編集長。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー、mmhmmヒーロー。iPhone、iPadなどのデジタルガジェットや、バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。

 

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