10月14日・15日に開催したインテル主催の認定カリキュラムをレポート
アスキー編集者なら当然受かるよね? PC自作の知識が試された「インテルPCマイスター」に挑戦
自作PCの腕試しにもってこい!
カリキュラムの最難関「上級マイスター」
上級マイスターは「PC全般の知識を持ち、PCショップなどで接客や相談が可能なレベルの方」が推奨のカリキュラムのせいか、腕試しや箔を付ける意気込みで参加したPC巧者もいるようにも見えた。
主催者の意図は「カスタムPCの面白さや奥深さなどを人々に伝える伝道師の育成」。初心者に興味・関心を持ってもらうため、身近に話せるPCマイスターの人材育成が狙いだという。
つまり、上級マイスターはPC全般の知識だけではなく、わかりやすく伝える言語化能力が必要で、カリキュラムではそのどちらの能力も試すような実技や筆記試験を実施した。
なお、上級マイスターのみ、10月14日と10月15日の2日間にわたって開催した。1日目は二部制のカリキュラムで、前半はPCの組み立て、後半は想定顧客に合わせたPCを提案するグループワークを行った。
■PCの組み立て
PCの組み立ては細かい指示が一切出されず、「通電してUEFI画面が出てくるところまで組み立ててください」というひと言のみ。机の上に積まれた各種PCパーツを参加者が自由に選び、それを組み立てる運びとなった。
まるで「細かいことを言われなくてもそれぐらいサクッとできますよね?」と試されているような指示の少なさに、ジサトライッペイは思わず苦笑い。
しかし、さすがはアスキーのベテラン編集者というべきか、開始当初はPC自作のことがまったくわからない取材スタッフ(筆者)に解説する余裕すら見せていた。
とはいえ、その余裕が仇になったのか、制限時間6分オーバーで何とか完成。息も絶え絶えという様相で会場脇に設置してあるディスプレーのもとへPCを持って行き、UEFIを立ち上げていた。
上級マイスターのカリキュラムは、日頃仕事でPC自作に従事している人間でもハードルが高いのかもしれない。いや、単にジサトライッペイがなめてかかっていただけかもしれないが……。
ともあれ、これにて「PC組み立て」の実技は終わり。
■グループワーク
1日目後半は、参加者が4組に分かれて議論を重ねる「グループワーク」。それぞれのグループに異なるお客さんを想定したお題が配られ、そのお題に沿った最適なPCを話し合って発表するセッションだ。
お題は「アニメーターを目指している16歳の女子高生」や「PCゲームをガチでやりたい男子大学生」など、グループごとに想定するお客さんの性質(ペルソナ)が異なる。予算や周辺機器なども考慮して、そのお客さんに見合ったPCを見定めるという、PCショップ店員さんには「あるある」のシチュエーションだろう。
「CPUは〜」とか「グラボは〜」とか、条件の中で最適解を模索する参加者の様子は完全にPCマニアのそれ。いくら話しても話し足りないという楽しそうな雰囲気が広がっていた。おそらく、制限時間が設けられていなかったら、朝まで議論していたかもしれない。
そんなグループの話し合いが受験者同士の交流を深めたようで、翌日の試験を一緒に突破しようという一体感が生まれているように感じた。
グループワークの最後には、代表者がお題に沿った最適なPCの提案を発表。インテル主催のイベントにも関わらず、想定するお客さんの性質や予算の観点から、同社以外の製品を挙げる参加者もいて、忖度なしのガチ解答が見られた。
なお、このグループワーク自体は上級マイスターの獲得に影響しないとのことで、受験者はみんな気楽に臨んでいたように思う。しかし、翌日は鬼門の筆記試験。その結果いかんで、合否が後日判定される。
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