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Photoshopの画像生成AI機能がブラウザーで使えるようになりました

2023年09月28日 15時00分更新

「Adobe Firefly」に対応した「Adobe Photoshop web版」

「Adobe Firefly」に対応した「Adobe Photoshop web版」

 アドビは9月27日(現地時間)、生成AI「Adobe Firefly」を搭載したウェブアプリ「Adobe Photoshop web版」を正式にリリースしたと発表した。デスクトップ版「Adobe Photoshop」を含む「Adobe Creative Cloud」プランユーザーであれば、ブラウザーから利用できる。

初心者にも扱いやすいインターフェースに改良

新しくなったインターフェース

新しくなったインターフェース

 新たに公開されたAdobe Photoshop web版では、Photoshopを初めて使うユーザー向けにUIを最適化。ワークフローに基づきグループ化した新しいUIを採用している。ツールバーにもツール名が表示されるため、Photoshopのツールアイコンに不慣れなユーザーでも扱いやすくなったという。

 もちろん、既にデスクトップ版に慣れているユーザーは、ツール名の表示を隠すことも可能だ。

AIを使った「生成塗りつぶし」「生成拡張」に対応

 デスクトップ版では既に実装済みの生成AI「Adobe Firefly」を使った画像加工機能「生成塗りつぶし」と「生成拡張」は、web版にも搭載されている。

「生成拡張」と「生成塗りつぶし」の利用イメージ

「生成拡張」の利用イメージ

 「生成塗りつぶし」は元となる画像の中にプロンプトで指定した内容を追加したり、逆に不要な部分を削除することのできる機能。「生成拡張」は元画像の周囲にAIが生成した背景画像を付け足すことで、画像サイズを大きくできる機能だ。後者については単に元画像のイメージに近い背景画像を生成するだけでなく、プロンプトで内容を指定することで背景を森の中から海辺に変更するなど、元画像と異なる背景を生成することもできる。

未実装の機能も今後追加予定

 正式リリースにあわせ、作業中に次の工程を提案してくれる「コンテキストタスクバー」もweb版に実装。画像の背景を置き換えたり、画像のライティングを調整したりするといったワークフローを、これまでより少ない工数で実行できるようになった。

 9月27日現在、web版にはデスクトップ版の機能すべてが移植されているわけではないが、同社は「パッチツール」「ペンツール」「スマートオブジェクト」「多角形選択ツール」などについては、近日中に対応予定としている。

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