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国内最大規模のPC工場、2025年の盛り上がりに向けて準備万端

2023年09月18日 08時00分更新

 「2024年春には、累計生産台数5000万台の達成を見込んでいる。自動化に加えて、データ活用への取り組みを積極化することで、スマートモノづくりを行う拠点として、さらに進化を図っていく」

(島根富士通の神門明社長)

累計生産5000万台の達成へ

 島根富士通は、FujitsuブランドのPCを生産する国内最大規模のPC工場である。

 1990年10月に操業を開始してから、今年で33年目を迎えており、2023年6月時点での累計生産台数は4800万台に到達。島根富士通の神門明社長は、「2024年春には、累計生産5000万台の達成を見込んでいる」と語る。

 国内のPC生産拠点で、5000万台の大台に到達するのは、島根富士通が初めてとなる。

国内最大のPC工場である島根富士通

 もともとは、FM TOWNSなどのデスクトップPCの生産でスタートしたが、1995年からはノートPCの生産に特化。2011年からはタブレットの生産も開始した。

 さらに、2021年には、福島県伊達市の富士通アイソテックで行なっていたデスクトップPCの生産を移管しており、国内で生産されているFujitsuブランドのPCは、すべて島根富士通に統合された。

 また、2021年には西日本地域の個人向けPCの修理拠点としての機能を、富士通周辺機(当時)から移管。同じく福島県伊達市で行っている東日本地域の個人向けPCの修理拠点も島根富士通の管轄で運用している。さらに、法人向けPCの修理を行う富士通エフサスとも連携しており、法人向けPCのバッテリー交換を伴う修理やGIGAスクール端末の修理などは、島根富士通が受託する形で行っている。

4000万号機

 このように、島根富士通は、生産から修理までのライフサイクル全体を担う拠点へと進化しており、役割はますます重要になっている。

 現在、島根富士通の最大生産能力は年間300万台。2020年度には過去最高となる240万台のPCを生産した実績を持っている。

 PCの組立ラインは、ノートPCで約20ライン、デスクトップPCで4ラインを擁しており、島根富士通が、出雲大社がある出雲市に立地していることから、この組立ラインで生産したPCを「出雲モデル」と呼ぶこともある。

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