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パナソニックの“影”が好評。空間演出プロジェクター「バイオシャドー」

2023年09月28日 11時00分更新

文● 盛田 諒(RyoMorita) 編集● ASCII
提供: パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社

 「影」を落とすことで空間の雰囲気を劇的に変える、画期的なプロジェクターに注目が集まっています。

 こちらは仙台にある積水ハウスの賃貸住宅シャーメゾン(Valore錦町)。4階建て、1LDK10戸の、単身赴任者向け賃貸マンションです。

 エントランスの床にはプロジェクターから映し出された水面などの影が落ち、Bluetoothスピーカーから影と連動したサウンドが流れます。影とサウンドの演出は時間によって変わり、まるでリゾートマンションのような高級感があります。

 単身赴任者用のマンションは内見にあまり行けないため、印象がいいところに決めがち。物件が入居者で埋まるまで2〜3ヵ月は覚悟していたものの、「影」の演出効果もあってか予想より早く埋まったということでした。

 この「影」の演出に使われているのが、パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社のダウンライト型プロジェクター「バイオシャドー(BioSHADOW)」。空間に自然を取り入れる「バイオフィリア効果」で、いま注目を集める新設備です。

ダウンライト型プロジェクター「バイオシャドー(BioSHADOW)」

バイオシャドーは「自然」を投影するプロジェクター

 バイオシャドーは影を中心とした、自然の情景を思わせる映像を投映するプロジェクター。「木漏れ日」「水面」「滝」「海中」「流れ雲」など7種類の映像がプリセットで入っています。

 コンテンツを作っているのは、パナソニックグループのパナソニック映像株式会社。特にこだわっているのは「木漏れ日」です。世界遺産の白神山地に撮影スタッフがテーブルサイズの大きな板を抱えていき、実際の木漏れ日を撮影した上で、データとして作り込んだものだそうです。

 もとはコロナ禍に、従業員のウェルビーイングに配慮したあかりということで提案された照明関連製品のひとつ。

 商品開発コンセプトの根底にあるのは「バイオフィリア」という考え方。自然の中で進化してきた人間は自然を感じるものを「好ましい」と感じる性質があるとした仮説です。自然を感じるデザインをオフィスや生活空間に取り入れることで、空間の魅力の向上につながることが期待されています。最近の木造建築ブームもそのひとつですね。

 そんな発想のもと、影の演出により自然を表現しているのがバイオシャドー。グリーンとちがってメンテナンスの手間も少なく、照明と同じなので導入も簡単です。オフィスやマンションだけではなく、最近は病院の待合室や大手展望施設などにも導入されているそうです。

 天井埋め込み型ですっきりおさまるのも特徴。首振り角度43度で、壁面や床面への投影が可能です。本体価格は1台あたり22万円(工事費別)。バイオシャドー3台と調光・調色コントローラー(ライコン)のセットが人気だそうです。

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