一般的なディスプレーに比べて、アスペクト比21:9のウルトラワイドディスプレーの需要が高まっている。例えば、対応したゲームなら視野が広がり、アスペクト非16:9では映せない場所も表示できる。周囲の状況が把握しやすく、有利に立ち回れることがプレイヤーにとって大きな魅力となる。
また、ゲーミング用途だけでなくデスクワーク用途でも、ウルトラワイドディスプレーは魅力ある製品だ。3440×1440ドットであれば、画面の情報量は1920×1080ドットの2倍以上となる。さまざまなウィンドウを開いても手狭にならず、作業性は大きく向上する。
今回紹介するJAPANNEXTの「JN-IPSC34UWQHDR-C65W-H」も、そうしたウルトラワイドディスプレーのひとつ。特徴的なのが、34型の湾曲パネルを採用したモデルであるところだ。今回はこのJN-IPSC34UWQHDR-C65W-Hについて、詳しく紹介していこう。
曲率3800Rの湾曲パネルを採用
sRGBカバー率は99%を誇る
JN-IPSC34UWQHDR-C65W-Hは、34型のウルトライドディスプレーで、液晶パネルは光沢のないノングレアタイプ。曲率3800Rの湾曲パネルを採用しており、駆動方式はIPS。解像度は3440×1440ドットに対応している。IPSらしく視野角は左右178度と広く、多少視線に角度が付いても輝度のバラつきや色ムラなどがまったくない美麗な画面を享受できる。画面サイズが横長のため、この仕様はありがたい。
輝度は300cd/m2と高めで、HDR 10にも対応。コントラストは1000:1と一般的だが、輝度が高いこともあり、画像はかなりクッキリとした印象だ。さらに、表示色は10.7億色でsRGBカバー率は99%を誇る。大画面で色味に優れた画面を利用できるのは写真加工やイラスト製作でも強みを発揮しそうだ。色温度設定は、工場出荷時設定は「ノーマル」、ちょうど寒色と暖色の中間あたりの仕様となる。
もちろん、OSDから寒色や暖色に変更できるほか、「USER」を選択すれば「赤」「緑」「青」の各色ごとに1段階きざみで0~100に設定することが可能。そのほか、画面のチラつきを抑えるフリッカーフリー機能を搭載し、眼精疲労の原因と言われるブルーライトの軽減機能も有しているため、長時間の使用でも身体の負担を抑えようと配慮がなされている点も好印象だ。
リフレッシュレートは60Hzまでのサポートとなるため、1フレームでも多く描画させたいというFPSやTPSといったゲーム用途では少々物足りない。しかし、オーバードライブ時ではあるが、GTGで5msの応答時間を実現しており、RPGやRTSといったジャンルの用途なら残像感もまったくなく使える。
そのほか、AMDのディスプレー同期技術である「FreeSync」もサポート。これにより、ディスプレーと映像のリフレッシュレートの差異によって生じる画面のカクつき「スタッタリング」や、上下で画面がズレたように表示されてしまう「ティアリング」を抑えることができる点は、ゲーマーにとって嬉しいところ。
さらに、OSDにはピクチャーモードと呼ばれるプリセットが用意されており、その中には「スタンダード」、「フォト」、「ムービー」、「ゲーム」、「FPS」、「RTS」とゲームのジャンルに合わせたものがある点は、そのゲームをプレイしている人にはとってはありがたい。また、画面の中央に4種類の照準点を表示する機能も備わっており、ゲームをプレイするうえで重宝しそうだ。
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