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「夫と比べてしまい、働く気が起きない」……働き方の話より引っ掛かることがあります(ハヤカワ五味)

2023年09月08日 07時00分更新

働き方の話より「劣等感」が引っかかる

 なので、物価上昇の中でもフルタイム勤務×週3パート等で賄える収入なのであれば、別に夫婦間、パートナー間でベストな働き方や分担方法を見つけられたらいいのではないかと思います。それこそ私も、これまで「結婚後に専業主夫になれる人か、少なくとも育休を半年以上取れる人じゃないと結婚できない」と言っていた時期があり、その背景としては「『働きたくない働きたくない』って愚痴を日々聞かせられるより、働きたくないなら働かないでいいから私をサポートしてくれないかな……」という気持ちがありました。なので、少なくとも質問者さんが今の気持ちのままなんとなく嫌だなぁと働くよりは、パートナーさんの心象も良くなる可能性はあるのではないでしょうか?

 ただ注意点として、万が一の場合に1人で暮らせる程度の仕事能力がないと離婚したいときに離婚できなくなるというデメリットはあるので要注意です。私は実家が専業主婦家庭だったのですが、金銭的に離婚したかったとしても離婚できないという話をよく聞いていたので絶対に専業主婦にはなりたくないなと幼少期から思っていました。極論、別に一生離婚することはないって思ってたり、専業主婦のブランクを挟んでも復帰できるような資格や能力を持っていたりしたらそんなに問題にはならないんじゃないかなぁと思います。

 最後に、私としては今回取り上げた働き方の話よりも「質問者さんは、なぜ、夫婦間でそこまでの劣等感を抱いているのか」の方が引っ掛かりました。そもそも、そこまで育ちの良いとされている旦那さんが選ばれているパートナー(質問者さん)もそれに見合うくらい魅力的ではないのかと思いますよ。

 

筆者紹介:ハヤカワ五味

1995年東京都生まれ。株式会社ユーグレナ ブランドマネージャー、株式会社feast 取締役。高校生の頃からアクセサリー類の製作を始め、プリントタイツのデザイン・販売を行う。多摩美術大学グラフィックデザイン学科入学後の2014年8月にランジェリーブランド「feast」を立ち上げ、Eコマースを主に販売を続ける。2019年からは生理から選択を考えるプロジェクト「ILLUMINATE」を立ち上げ、2022年よりユーグレナグループにジョイン。現在は、はたらく女性向けの妊娠・出産を考えるブランド「SOLUME」のブランドマネージャー。

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