週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

レトロ感満載でAVI再生可能なミクロなTV「Tiny TV2」を衝動買い

2023年08月18日 11時30分更新

背面のUSBポートにUSBケーブルを接続しパソコンに接続すると、自動的にUSB Storage Modeになる

Tiny TV2の最大の楽しみ
好みの動画を再生しよう

 さてTiny TV2の最大の楽しみは、自分がスマホで撮った動画やネット上にあるお気に入りの映像を個人的にダウンロードしTiny TV2用に最適化したAVIデータをUSBケーブル経由でTV2の内蔵メモリーに転送して、Tiny TV2単体で再生して観ることだろう。

 Tiny TV2本体裏側のUSB Type-Cポートに付属のUSBケーブルを接続し、パソコンに接続すると昨今のスマホやデジカメ同様、Tiny TV2はUSBメモリーとして認識されパソコン画面上から収納されているファイルの一覧を確認することができる。

 Tiny TV2の内蔵メモリーには、出荷時にチャンネル1〜8に該当する8本の動画データが規則的なファイル名で収納されている。そして液晶画面で再生する時の認知や振る舞いを規定する小さなテキストファイル「settings」を加えて、全部で9個のファイルが収納されている。

USBストレージのように、エクスプローラーでTiny TV2の8GBストレージの収納ファイルを見ることができる。自分で変換したAVIファイルを既存のファイル名の先頭数字を使用して8つのチャンネルの任意に割り振ることができる

 実際にTiny TV2でプレイバックする映像ファイルの作り方は極めて簡単だ。まずはウェブ上にあるTV2のスタートガイドを見るだけで十分だ。ユーザーがすることは全部で4段階だけ。まず「①目的のビデオ(映像)を見つけること」、ネットからダウンロードできる「Tiny TV Converter」アプリで「②目的のビデオを読み込む」。

Tiny TV2の起動時のなり振る舞いを規定したテキストファイル

 そして読み込んだビデオをTiny TV2の縦横スケールに合わせて画面上で見ながら「③最適化スケーリングをする」、アプリ上の「Convert Video」ボタンを押して「④動画データのAVI変換」だ。変換が終わり保存をすれば、すべてが終了だ。

Tiny TV2で再生可能なAVIファイルを作る「Tiny TV Converter」をTinyCircuitsの公式サイトからダウンロード。4ステップでAVIファイル変換が可能だ

 Tiny TV2で観たいAVI変換済み動画ファイルを、現在収納されているファイル名と同様に1番〜8番のファイル名を付けて上書きすれば、その番号のチャンネルを選ぶことで自動ループ再生をすることができる。最初にTiny TV2内のオリジナル動画8本のバックアップを取っておくと安心だ。

 お気に入りのAVIファイルを作る際に、筆者はお気に入りの映像でも特に長尺の映像ソースなどはウェブ上でAVIファイルのトリミングが簡単にできる「veed,io」などのウェブアプリを使って最適化、最小化をしている。

長すぎるAVIファイルのトリミングにはウェブ上で対応できるサービスも多い

 今回衝動買いしたTiny TV2はお気に入りの映像ソースをトリミング、最適化変換して小さなスクリーンで観ることができる。そして友人や家族に自慢したり脅かせたりできることが最大のメリットであり楽しみだ。もうそれだけで買う価値アリだと思っている。

 さらにTiny TV2には、パソコンとUSBケーブルで接続して今まさにパソコン画面で見ている画面をTiny TV2の画面で表示できる「Streaming」(ミラーリング)機能も提供されている。しかしなぜか筆者はTinyUSB Serial(COM3)の接続まではたどり着くが、そのあとはTiny TV2本体を見つけられずループ状態になりStreaming機能は未だ実現していない。

Tiny TV2を使ったStreamingはどうもこの先に進まない

 USBケーブルも付属のもの以外に数本使い、パソコンもデスクトップPCやモバイルPC3台ほどで何度もテストしたが今現在も実現していない。ネット上を探してみたが、その点に関して有効な情報は見つからなかった。筆者にとってはそれほど魅力的な機能ではないので、今はゆっくりやろうと考えている。

筆者のペンネームがオープニング横ロールスクリーンに表示された

 最後になったが今回、筆者がTiny TV2をバックした時、自分の名前がオープニングロールの画面に掲載されるという姑息でミーハーなサービスのある方を選んだ。最初は自分の名前がなかなか見つけられなかったが、何度か見てるうちに「Professor T」の文字列を見つけた。こんなミーハー仕様もクラファンの映像機器ならではの楽しみだ。

友人を驚かせるだけでも衝動買いする価値のあるTiny TV2

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:TinyCircuits「Special Edition Tiny TV2」
・購入:Kickstarter
・価格:本体75ドル(約11000円)、USB-Cケーブル5ドル(約730円)、いずれも送料別

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事