最新3Dシミュレーション『アルケランド』、iPhone 13 Pro MaxとiPhone 6sでのfpsは?
今回取り上げるゲームは、6月にリリースされたZlonGameのスマートフォン向けRPG『アルケランド』だ。特徴の異なるパーティメンバーを編成し、グリッドで区切られたマップ上でキャラクターを進軍させていくシミュレーションタイプの戦闘を採用するのが本作の特徴。
キャラクターがド派手なエフェクトと共に攻撃やスキルを発動する戦闘シーンはフル3Dで描かれており、iPhone 13 Pro Maxとかなり古めのiPhone 6sでどの程度の差がつくかは気になるところだろう。
早速iPhone 13 Pro Maxを使用し、モバイルゲームのフレームレート計測アプリ「GameBench」でゲームの動作を確認してみた。なお、計測時のゲームバージョンは1.3.3。ゲーム内バトルコンテンツ「境界」のCHAPTER1 1-1で1分間オート戦闘を実行した際のフレームレートを計測している。
なお、本作ではゲームの解像度やフレームレートなど、負荷に関わる設定を個別に変更可能だ。ここでは画質がもっとも高くなるよう「グラフィック」および「解像度」を“高”、「アンチエイリアス」を“ON”に設定し、フレームレートを最大60fpsまで向上させる「フレーム」は“ON”とした。
さて、iPhone 13 Pro Maxの計測では平均フレームレートが59fpsと、計測上のブレはあるものの最高画質設定の上限と思われる60fps張り付きを達成できた。アプリの都合か、CPU使用率は何度計測しても100%を上回るなど正しく表示されなかったが、GPU使用率は計測上58.4%前後と非常に余裕がある。iPhone 13 Pro Maxのスペックの高さもあって、fpsの安定性自体は高いと言えるだろう。
一方のiPhone 6sだが、こちらは同じ設定でも平均フレームレートが28fpsとiPhone 13 Pro Maxのほぼ半分に。フレームレートの安定性も71%と低めで、キャラクターのスキル発動によるカットイン挿入時などには画面のカクつきが大きくなる印象だ。とは言え、画面表示に大きな破綻はなく、iPhone 13 Pro Maxに比べればロード時間もそれほど伸びてはいない印象を受けた。画質設定を下げていけば、30fps越えでのプレイも可能だろう。
最後に、参考までに本作の画質設定について触れておこう。最高画質設定では、今時のスマホゲームらしく3Dモデルのディティールが非常になめらかに表示されているが、設定を下げるとテキストやアイコンといったUI周りをのぞく画面描写が途端に甘くなる。フィールド周りのテクスチャ表現が特にチープになってしまうので、設定を下げるにしても上手く調整したいところだろう。
以上のように『アルケランド』は、現行のハイスペック端末であるiPhone 13 Pro Maxでは非常に快適に動作していたものの、iPhone 6sではフレームレートが大きく低下し、シーンによってカクつきがあるなどやや不安定な側面が見られた。同じような5~7年前のハイエンドスマートフォンでもプレイ自体は可能だと思うが、より安定した環境を求めるなら現行の端末への切り替えも考えたいところだ。
ハイエンド端末も長く使っていれば徐々に最新端末にスペックが追い付かなくなり、バッテリー寿命の低下、経年劣化によるスペックの不安定化といった問題が起きてくる。ゲームの動作が重い、もっと快適にスマホゲームをプレイしたいという人は、一度自分のスマートフォンの状態を確認してみてはいかがだろうか。
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