ネジの頭をなめてしまい、「やっちまった……」と嫌な汗が出た経験がある人は少なくないでしょう。取れる手段の中で最善のものを選んだ結果であれば諦めもできますが、大抵の場合、手を抜いた結果だったり、楽をしようとした結果だったりします。
もっと具体的いえば、サイズの合わないドライバーを使う、押し付けが足らずに空回り、斜め方向からネジを回す、過剰な締め付けで滑らせ潰す、といったものです。
もちろん、最初から潰そうとして潰す人はいません。「10回に1回くらいはなめるかもしれないけど、まあ大丈夫。そもそも、ちょっとなめたくらいで潰れるとは限らないし」という慢心の結果、潰してしまうだけです。
また、安くて粗悪なドライバーセットを使っていると、ネジを潰してしまう確率は大きく跳ね上がります。本当に粗悪なものになると、数度の使用でドライバーの先が変形。キリのようになったプラスドライバーとかありますからね。
まともなドライバーを適切に選択し、正しく使えば防げることが多いのですが、失敗した後から反省したところで、ネジの頭は潰れたまま。次からは気を付けるようになるとはいえ、目の前にある潰れたネジは外せません。
そんな潰れたネジを前に困っている人達を救ってくれるのが、エンジニア社の「DXZ-06 合体工具」です。
えぐい食い込みのビットで、潰れたネジを回す!
「DXZ-06 合体工具」はグリップからビット、ケースまで7つのアイテムがセットになった商品。ネジを外すだけならビットだけでいい気もしますが、セットで揃えておくと、より多様なシーンでネジを外しやすくなるというのがポイントです。
まず、キモとなるのが2つのビットセット、「ネジザウルス バズーカ(DBZ-22)」と「ネジザウルス モグラ(DBZ-20)」。
頭が出ているネジであれば、ペンチタイプの「ネジザウルス」で何とかなりますが、頭の埋まっている皿ネジなどでは使えません。こういったシーンで活躍してくれるのが、「バズーカ」と「モグラ」となるわけです。
バズーカはプラスネジ用で、比較的軽度な潰れ方をしている場合に使えるもの。ネジの溝に食い付きやすい特殊な形状をしており、わずかでも十字の溝が残っていれば、そこに引っ掛けて回してくれるという優れものです。
重症用のビットとしてDBZ-52も含まれており、これがあれば、溝がなくなってしまったネジでも外せます。ビットの先端は十字ではなくI型。使い方は少し違い、ハンマーでネジに打ち込み、新たに溝を切り込んでから回すものとなります。
もうひとつのモグラは六角穴付ボルト用で、こちらは先のない円錐に逆ネジを切ったような形状。押し付けて外そうとすると六角穴に食い込み、外れるまで食い込み続けるため滑らないという、拷問具みたいな構造になっています。
これらのビットを回すためにセットになっているのが、グリップの「ネジザウルスGTドライヴ(DZ-70)」。
人間工学に基づくデザインを採用したというもので、押し付けやすいボールグリップ、早回ししやすいくびれ、力を入れやすい扁平形状が特徴です。
また、ビットの挿し込み口まで10mmの鉄心が貫通しているため、ハンマーで叩けるというのもメリット。固着したネジを外す時などに、活躍してくれることでしょう。
ちなみにビット挿し込み口の周囲は対辺13mmの六角になっており、レンチをかけられます。手で回す時も力を入れられるので、レンチ使って固く締める、また、固いネジを外すといった作業がやりやすくなります。
(次ページ、さらに4つの合体パーツで活用シーンが広がる!)
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