週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

G-Master Spear X670Aをレビュー

Ryzen 7 7800X3D&RTX 4070の最新タッグなら5年先も戦えるゲーミングPCに

2023年05月13日 10時00分更新

ビデオカードは将来性重視でGeForce RTX 4070搭載モデル

 ビデオカードもゲーミング性能に大きく影響するPCパーツだ。3D描画性能はこれによって決まると言っても過言ではない。近年はレイトレーシング(DXR)やDLSSやFSRといった、特殊な描画手法で画質を向上しているゲームも少なくない。ゆえに、トレンドの機能に対応したユニットを備えるGPUを選んでおきたい。

 G-Master Spear X670Aの標準構成ではGeForce RTX 3060搭載ビデオカードなので、フルHDで遊ぶのであれば現状は困らないだろう。しかし、ゲームが要求するスペックは年々高くなってきていることを考えると5年先は安心できない。また、最近はWQHD/4Kディスプレーがかなり安くなってきているので、そのうち高解像度で遊びたくなるかもしれない。となると、将来を見越してこちらもアップグレードしておきたいところだ。

 そこで、今回はビデオカードメニューで【GeForce RTX4070 12GB ASUS製DUAL-RTX4070-12G】を選択。GeForce RTX 4070の性能は、GeForce RTX 3060の2ランク上になるGeForce RTX 3080に迫る。そして、こちらもGeForce RTX 40シリーズの末弟という立ち位置だ。CPUもGPUも最新世代で揃えておけば、5年先でも機能的に遅れをとる可能性が低いだろう。

モニタリングツール「GPU-Z」でビデオカードの情報を表示した。GeForce RTX 4070を搭載し、ビデオメモリーは12GBのGDDR6Xだとわかる

補助電源端子は6+2ピン1本と、12VHPWR端子を使う上位のGeForce RTX 40シリーズ搭載モデルよりも扱いやすい

 なお、GeForce RTX 4070の実力については、やはりASCII.jpの加藤勝明氏のレビュー記事が詳しいので、気になる人はチェックしてほしい。前編後編にわたって解説しているが、特に後編のDLSS Frame Generation(以下、DLSS FG)はGeForce RTX 40シリーズならではのポイントになる。DLSS FGはゲーム側の対応が必要とはいえ、画質をほとんど下げることなくフレームレートが爆増することもある超注目機能だ。

電源ユニットの容量は上げてもいいし、下げてもいい

 電源ユニットは標準構成では80 PLUS GOLD仕様の750W。このままでもなんら問題はないが、将来的にさらにパワフルなCPUやビデオカードに換装することを考えて、850Wの【SilverStone SST-DA850-G [850W/80PLUS Gold]】にアップグレードした。差額は1130円とお安めなのでオススメだ。

 もちろん、必要な時になったら自分で電源ユニットを換装してもいいと思うが、ケーブルまわりの取り回しはかなりめんどうな作業になる。サイコムのケーブルレイアウトは業界でも屈指の美しさなので、最初からアップグレードしておいたほうが都合がいいだろう。

将来的なアップグレードを考えて、850Wに容量アップ

 逆に、将来のアップグレードを考えていない人なら、650Wの【SilverStone SST-ET650-HG [650W/80PLUS Gold]】にグレードダウンしてもいい。価格は4220円下がり、コスパ重視でカスタムするなら悪くない選択だ。特にビデオカードは標準のGeForce RTX 3060搭載モデルのままで十分だと考えているなら、検討する余地があるだろう。

電源ユニットの容量を下げて安くするという手もある

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう