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「QRコード」の次は「Vプリカ」がトレンド?

GW直前に「ETC利用照会サービスを使うなら保証金を納めよ」との詐欺メールが拡散中

2023年04月24日 17時00分更新

2022年末にも報告があったETC利用照会サービスを騙るフィッシング詐欺が2023年のGW直前に復活

ETC利用照会サービスは無料で使えます

 GW開始まで1週間を切りましたが、クルマでお出掛け予定の方々に注意して欲しいフィッシング詐欺の情報が飛び込んできました。

 もはや高速道路の利用には欠かせないと言っても過言ではないETC。その利用明細をネットで確認できる仕組みがETC利用照会サービスです。このサービスを騙って「利用するためには保証金が必要」と偽Webサイトに誘導し、Vプリカの発行コード番号を送るよう誘導する詐欺の手口が報告されているのです。

 ETC利用照会サービスの利用は無料です。金銭を要求するメールやSMS、電話はすべて偽物と考えて良いでしょう。

 なお、クレジットカード会社が発行した「ETCクレジットカード」を所持している方が多いかと思いますが、クレジットカードを持たない方のために「ETCパーソナルカード」という種類のETCカードも存在します。これは、高速道路の運営会社に保証金を預託することで、銀行口座からの引き落としというかたちでETCを利用するためのETCカードです。

 今回のフィッシング詐欺は、このETCパーソナルカードの仕組みと、ETC利用照会サービスを(おそらく)意図的に混同した文面となっています。ETCパーソナルカードの利用に必要な保証金は、基本的にETC利用照会サービスと無関係ですので、勘違いしないよう気を付けましょう。

 このETC利用照会サービスを騙るフィッシング詐欺は、2022年末にも発生しましたが、その際は偽Webサイトへの誘導にQRコードを使っていることが注目されました。悪意ある人たちは新しい手口を常に考えていますから、今後はVプリカを送金手段として指定するフィッシング詐欺が増えるでしょう。こちらも要注意です。

 フィッシング詐欺のメールやSMSがあなたのもとに届いた際は、フィッシング対策協議会に報告することをおすすめします。

ETC利用照会サービスを装った偽Webサイト(フィッシング対策協議会公式サイトより)

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