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対面コミュニケーションが苦手などコロナ禍の影響も強い

「コロナ世代」の高校生は自分の強みも弱みもネットとSNSと自覚済!?

2023年04月18日 10時00分更新

自分たちの世代ならではの「強み」

コロナ・ネット・SNSに特徴のある世代

 今どきの高校生の価値観はどうなっているのだろうか。リクルートの「高校生価値意識調査2022」(2022年12月)を見ていこう。

 自分たちの世代に名前をつけるならという質問に対して、1位は「コロナ世代」(10.7%)に。続いて、「Z世代」(8.8%)、「ネット・ネット依存・デジタル世代」(6.9%)、「SNS・SNS依存世代」(2.4%)、「ゆとり・「ゆとり」と言われる世代」(2.3%)などとなった。

 新型コロナによって制限を強く受けた世代であり、ネットやSNSに適応して使いこなしながらも頼り過ぎている世代というわけだ。

自分たちの世代ならではの「弱み」

ネットが強みも、裏目に出ている面あり

 続いて自分たち世代の強みについて聞いたところ、1位「インターネット・SNS」(22.0%)、2位「IT・情報化社会・デジタル」(15.6%)、3位「情報の収集力・伝達力」(5.8%)と、情報技術系が集中する結果となった。

 ネットやSNSを使いこなし、スマホやPCを操作し、情報を収集、発信する力などに自負がある世代だ。

 逆に自分たち世代の弱みについては、1位「コミュニケーション・会話が下手」(9.7%)、2位「インターネット・SNSへの依存やトラブル」(5.8%)、3位「経験不足(人生・社会)」(4.7%)となった。

 ネットに慣れすぎて対面コミュニケーションが苦手だったり、個人情報を出し過ぎてしまったり、SNSによってトラブルになることが多いと自覚しているのだ。また、新型コロナの影響で経験が乏しい点も自覚している。

 今の高校生は生まれたときからスマホもSNSもあり、物心がつく前から使いこなしている。一方で、固定電話や対面でのコミュニケーションが苦手で、すべてSNSで済まそうとしたり、SNSを使い過ぎてトラブルにつながったりしている。

 大人世代よりもネットやSNSの使い方が上手い一方で、リアルの経験に乏しい面がある。強みを活かしながら、リアルの経験も積んで、さらに大きく成長していってほしい。

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著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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