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Silent-Master NEO Z790/D5をレビュー

13700K&RTX 4070 Tiで静音・性能・冷却の走攻守が優秀なゲーミングPC、あります

2023年04月09日 10時00分更新

 もう少し実際のゲームに近いベンチマークテストでも試してみよう。定番どころで、MMORPGの「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(以下、FF14ベンチ)と、アクションRPGの「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FF15ベンチ)をチョイス。前者は軽量な部類だが、後者は重量級となる。

 なお、試用機のスペックが十分高いため、解像度はどちらも4K、画質設定は最も高画質になるプリセットにしている。

FF14ベンチの結果

 スコアーは16194で、評価は「非常に快適」。軽量級のゲームでも4K最高画質設定では重くなるものだが、今回のスペックでは余裕だった。4Kでも滑らかな動きで快適に遊べるだろう。

FF15ベンチの結果

 スコアーは8746で評価は「快適」。さすがに重量級となると最高評価にならず、シーンによってはカクつくこともある可能性は捨てきれない。重ためのゲームを安心してプレイしたいなら、WQHD設定がオススメだ。

まとめ:静かなゲーミングPCが欲しい人、深夜にPCを使う人に

 Silent-Master NEO Z790/D5は、PCの静音動作に至上の価値を見出し、静音性もPC性能のうちだと考える人にとっては、非常に魅力的な1台だ。なにより、ゲーミングが快適な高性能構成を選べるにもかかわらず、ここまで静音性の高いモデルに仕上がっている点は、現在のBTOパソコン市場ではかなり稀有な存在と言える。

 アイドル時の静音性は特筆に値する。低騒音の空冷CPUクーラーと低回転で風量の多いPCケースファンを搭載し、ビデオカードと電源ユニットは低負荷時にファンが止まるセミファンレス仕様だ。そのおかげで、電源が入っているかどうかわからないレベルの静音性を実現している。

 また、高負荷時も騒音レベルはかなり抑えられており、PCの動作音がもとで隣室がうるさくて寝られない……なんてことはないだろう。とはいえ、さすがに季節や室内温度などの環境次第ではPCケース内の温度が高くなることもあるだろう。そんな時は天板カバーを外すことで熱を逃せるので、うまく活用するといいだろう。

天板のカバーを外すとPCケース内の熱気を逃がせる。若干動作音も外に出ることになるが、そこはバランスを見て試してみてほしい

 性能という意味合いでは、ゲームだけではなく動画編集でも期待が持てる。もちろん、高負荷が長時間続く作業なので、動作音は多少大きくなるものの、一般的なデスクトップPCと比べればかなり静かだ。タワー型デスクトップPC、特にゲーミングPCはうるさいものだと導入をあきらめていた人もいるかもしれないが、その認識が大きく変わる1台と言える。

 野球で例えるなら、静かな動作で盗塁し、性能という打撃能力も高く、高い冷却性能で守りも良しと3点揃っている。強化ガラスパネルではないため、ゲーミングPCとしては派手さには欠けるものの、実直で有能なプレーヤーだ。性能に妥協せず、それでいて静音性にも優れたPCが欲しいと考えているなら、本機を強くオススメしたい。

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