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ナンバーポータビリティのワンストップ化 大混乱が心配だ

2023年04月10日 09時00分更新

ワンストップ化の問題点は割引競争の激化など

 現在ですら、ナンバーポータビリティ制度があることで、家電量販店やキャリアショップなどで「ナンバーポータビリティで契約するなら端末1円」といった過剰な割引が横行している。端末と通信料金を完全分離しているため「転売ヤー」の出現という別の問題も発生している。

 一部のキャリアショップでは、端末を安価に機種変更して買いたいという客のために「店内で一度、他社にナンバーポータビリティをさせ、再度、戻ってこさせる」という手法をアナウンスするところもあるぐらいだ。

 これまでは契約しているキャリアに連絡が必要であったが、ワンストップ化となれば、かなり簡便に他社に移行し、戻ってこられる。ワンストップ化で「一瞬だけ契約されるキャリア」というのも増えてきそうだ。

 また、2025年1月にソフトバンク、2026年3月末にNTTドコモの3Gサービスが終了する(KDDIは2022年3月末に終了済み)。

 テレビショッピングなどで「お手持ちの3Gガラケー、急いでスマホに変えないと使えなくなりますよ!」と言われて慌てて購入してみたら、知らぬ間にこれまでとは違うキャリアに変わっていた、なんてことも起きる可能性がある。

 家族が「請求額が上がっていたので、調べてみたら、ガラケーからスマホに乗り換えた回線が別キャリアに移っていて、家族割引の対象回線数が減っていた」なんてことにもなりかねない。

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