週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

電話の向こうで詐欺師が待っている

フィッシング詐欺はメールから声の時代に!? 「ビッシング」の手口と対策を知ろう

2023年04月07日 10時00分更新

怪しいメッセージが電話で届く「ビッシング」。その事例を紹介します

「スミッシング=SMS」「ビッシング=?」

 有名企業・団体などを装った不審なメッセージを不特定多数の人たちに送り付け、個人情報や金銭を窃取するフィッシング詐欺。あなたも怪しいメールなどを一度は受け取ったことがあるでしょう。

 フィッシングのメールやSMSが届いた場合、「慌てず落ち着いて無視すること」そして「メッセージ内のURLをタップしたり、電話番号に問い合わせない」ことが簡単にできる最良の対策です。

 しかし、フィッシング詐欺の手口はメールやSMSだけではありません。最近では音声を利用した手口、「ビッシング」が数を増しているようです。

 ビッシングとは、メールやSMSで送られてくる不審なメッセージを文章ではなく“音声”で送り付けるタイプのフィッシング詐欺を指します。

 具体的にはスマホに電話が掛かってきます。あなたが電話に出ると、いわゆる自動音声メッセージが流れます。たいていは、「電話料金が未納のため回線を停止します。詳しい説明はダイヤルの1を押してください」といった、対象を驚かせる内容です。

 ここで慌てて、ダイヤルの1を押してしまうと、電話の向こうにいるのはリアルの詐欺師です。“本人確認が必要”“料金支払いのため”などと言葉巧みにあなたの口座番号をはじめとする個人情報を喋らせようとするでしょう。

 メールよりも電話のほうが緊急性が高いと感じてしまったり、電話に出てしまったことで、落ち着いて考える時間がないように思ってしまったりする人が多いことを狙った手法と言えます。

 今回は、実際のビッシング事例とその対策を紹介しましょう。

※以下は「フィッシング詐欺の新しい手口は「電話の自動音声ガイダンス」。電話料金未納と嘘をつく」からの抜粋です。

 2022年11月、電話料金の収納業務を手掛けるNTTファイナンスは、自社を騙った電話などへの注意喚起を発表しました。

 それによると、自動音声ガイダンスを用いて偽の契約状況を告知したうえで、氏名や生年月日などを聴取したり、「未払いがあるので支払わなければ裁判所に申し立てる」と金銭を要求されたりするとのこと。

不審な自動音声ガイダンスの例

・「NTTファイナンスです。料金の未納があるので電話が利用停止となります。オペレーターに繋ぐ場合は2を押してください。」
・「NTTファイナンスです。料金未納につき法的措置をとることになりました。詳しい説明は1番を押してください。」
・「NTTファイナンスです。重要なお知らせがございます。1番を押してください。」

より緊急性が高まったように思わせる手口

 特筆すべきは、電話が掛かってくることです。メールやSMSよりも緊急性が高く感じられ、なおかつその場で決断せねばならないような気持ちにさせます。しかも自動音声ガイダンスですから、悪意ある人たちはいわゆる「オレオレ詐欺」のように生声で演技する必要もありません。悪い意味で上手い手口と言えます。

 対策は、掛かってきた電話を取って、自動音声ガイダンスが流れたときは内容にかかわらず無視して切ることでしょう。

自動音声ガイダンスのほか、SMSや直接訪問も!

 まれに自治体やメディアが自動音声ガイダンスを使った各種アンケート調査を実施している場合もありますが、あくまで任意ですから回答する必要はありません。

 また、“自治体の調査を装って、家族構成などの個人情報を聞き出す詐欺電話”との違いを見分ける術もありませんから、電話の場合は真偽の区別なく切ってしまうのが安全でしょう。

 なおNTTファイナンスでは、自動音声ガイダンスを使って契約状況に関する事項や回線の利用停止を通知することはしていません。

 さらに今回の事例では、電話のほかにSMSと直接訪問という手口も確認されています。こちらに関しても、SMSや直接訪問で集金を実施することはないので、SMSは無視、訪問者には拒否したうえでNTTファイナンスお客様相談センター、もしくは最寄りの警察署へ相談しましょう。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう