・大手宅配業者を装った偽のメールやSMSがあなたに届くかも。
・それはあなたの個人情報などを盗もうとする「フィッシング(偽Webサイト)詐欺」の手口。
・実際は大手宅配業者がSMSで不在連絡や到着予定を知らせることはない。また、宅配業者にメールアドレスを教えていないにも関わらず不在連絡メールが届くのは不自然。万が一を考えるなら、自分で検索して宅配業者の公式サイトから確認すべし。
宅配便の不在連絡がスマホに届く便利な時代ですが……
宅配便を受け取り損ねると、ひと昔前までは電話で再度受け取り日時を予約するしかありませんでした。ところが最近では配達状況をWebサイトで確認できたり、メールで不在連絡が届いたり、果ては専用アプリで再配達をお願いできたりと、至れり尽くせりのサービスが展開されています。利用した経験がある人も多いのでは。
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ただし、油断は禁物です。次にあなたが受け取る不在連絡は、悪意ある人たちの罠かもしれません。
有名な会社やサービスになりすましたメールを送り付けて本物そっくりの偽Webサイトに誘導し、個人情報を入力させて情報を盗み取る、といった手口を「フィッシング(偽Webサイト)詐欺」と呼びますが、昨今はメールのほかにSMS(ショートメッセージサービス)にも詐欺メッセージが届きます。
SMSは電話番号さえわかれば送信できるため、フィッシング詐欺の入り口としてポピュラーなものとなっています。
フィッシング対策協議会がまとめたフィッシングレポート2022(※1)(タップするとPDFファイルが表示されます)によると、SMSを用いたフィッシング詐欺についての意識調査(回答者5275名)では、「フィッシング詐欺と考えられるSMSを受け取ったことがありますか?」という質問に対して57.3%が「ある」と答えています。
そしてここ数年、定期的に話題になるのが、宅配便を装ったフィッシング詐欺です。
あなたのスマホに詐欺メッセージが届いたら
突然、あなたのメールやSMSに「●●宅配便よりお荷物のお届けに参りましたが、不在のため持ち帰りました。詳細は下記URLよりご確認ください。24時間以内に確認が取れない場合、荷物は返却されます」といった内容のメッセージが届くかもしれません。
誰からのどんな荷物か気になりますし、早く対応しないと返却されるとも書いてあるため、慌ててURLをタップしてしまう人も少なくないでしょう。
注意してください。これは典型的なフィッシング詐欺の手口です。
まず、よく「なりすまし」の対象になる大手宅配業者は、不在連絡にSMSを使っていません。そしてメールですが、そもそもあなたは宅配業者にメールアドレスを教えていますか? 教えてもいないのに不在連絡が届くのはおかしいことです。
万が一、各種サービス利用のためにメールアドレスを登録している場合は、届いたメールに記載されているURLからアクセスせず、自分で宅配業者の公式サイトへアクセスし、不在連絡の有無を確認しましょう。
二度手間だと思うかもしれませんが、宅配業者を装うフィッシング詐欺が定期的に流行している以上、これは必要なセキュリティ対策だと割り切るのが賢明と言えます。
宅配業者の各種サービスは便利ですが、その一方でさまざまな詐欺の手口に悪用されがちなことも覚えておいてください。
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