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じつは全部入りのハイエンド機――プリンストン「NuraTrue Pro」レビュー

世界初のaptXロスレス対応完全ワイヤレスイヤホンに一目惚れ!

2023年03月03日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●ASCII
提供: 株式会社プリンストン

その差は歴然! ロスレスをぜひ体験してほしい

 そして肝心のロスレスサウンドの威力だ。Amazon Music UnlimitedおよびApple Musicにて対応の音源を探す。Amazon Music Unlimitedでは「Ultra HD」、Apple Musicでは「ロスレス」と表示されている楽曲が相当することになる。

 適宜設定を変更しながら、標準音質とロスレス音質での違いを試してみると、筆者程度の耳でもその差は歴然とわかる。上手い表現かどうかはわからないが、ロスレス楽曲は解像度が高く幅広く奥行きある音楽だと感じる。

「NuraTrue Pro」でロスレス音源を試聴中。「識者なら違いがわかる」ではなく、明らかにクリアな音だと感じられるので安心してほしい

 これまで長く聞いて慣れ親しんできた音が、なんというか薄く感じてしまうほどだ。

 筆者も含め、長年ストリーミングで音楽を聴いている人は多いと思うが、ロスレスの楽曲を聴いていると『ああ、そう言えば音楽CDをプレーヤーで再生した音ってこういうクリアな感じだったなあ』とあらためて気づくだろう。

画面最下段に「44.1kHz RAW 16-bit」の表示あり

 もっとも、このあたりは主観によるものが大きいから、実際のところは自身の耳で感じていただきたいところだ。

 音質の良さはもはや語るまでもないということで、次は「NuraTrue Pro」の使い勝手について触れておこう。

 耳へのフィット感については、筆者の場合はデフォルトで装着されていたMサイズのイヤーチップでちょうどよかった。フィットウイングについては、デフォルトで装着されている状態そのままで試用してみたが、試しに外してみてもそこまで装着感に変化はない気がした。あったほうが安定感はやや増す感じはするが、その点は好き好きといったところだと思う。

シリコンフィットウイングを外したところ。耳に当たる部分を覆うような部品で、これが2種類ある。自分の耳の形に沿ったほうを選ぼう

 見た目は大きめで、耳の窪みを完全に塞ぐようなスタイルの「NuraTrue Pro」ではあるが、装着していればそれなりに安定していて、普通に歩いたり軽く動いている程度では落下するようなことはないだろう。

 タッチボタンの反応は適度な感じ。タップで誤動作は起きにくい。装着時に動作してしまうことは仕方ないところか。

「NuraTrue Pro」をタッチ操作中

 デフォルトでは、音量調節は左本体をダブルタップして長押しで音量ダウン、右本体を同様に操作して音量アップとなる。誤操作によって爆音(もしくは無音)になるようなことはなかった。なお、タッチ操作についてはNuraアプリからかなり自由に設定できるから、自分好みの操作体系を作っていくのも良いだろう。

タップと長押しで操作。アプリから細かく設定できる

 ノイズキャンセリング機能については、そこまで強力な印象ではない。しかし使ってみると、周囲の状況に応じて変化していることがわかる。たとえば電車内や雑踏など周囲の音が多い場合には強めに作動、音楽が聴きやすくなる。全体的に外出中にはかなり有効だと感じた。

 外音を取り込む「ソーシャルモード」を有効にしたときには、周囲の音がやや高音で再現されるのでちょっと違和感があるかもしれない。

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