週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

じつは全部入りのハイエンド機――プリンストン「NuraTrue Pro」レビュー

世界初のaptXロスレス対応完全ワイヤレスイヤホンに一目惚れ!

2023年03月03日 11時00分更新

文● 二瓶朗 編集●ASCII
提供: 株式会社プリンストン

ノイキャン、空間オーディオ、タッチ操作、マルチポイント接続
豊富な機能にも注目!

 「NuraTrue Pro」が対応しているオーディオコーデックは、今回の目玉である「aptX Lossless」のほか、「aptX Adaptive(24bit/96kHz)」「aptX Classic」「AAC」「SBC」。aptX Losslessにより、音楽CDと同等の16bit/44.1kHzで再生できる。

 さらに、スウェーデンのオーディオ技術企業・Dirac社の空間オーディオ「Dirac Virtuo」に対応。アダプティブアクティブノイズキャンセリング機能も搭載する。内蔵マイクは、通話はもちろんオンライン会議でも活躍するだろう。

 一度に2台のデバイスに同時接続して必要に応じて切り替える「マルチポイント接続」にも対応。たとえば「PCで動画を見ながら作業しているとき、スマホに着信があったら通話に切り替える」といった操作がシームレスになる。

 本体にはタッチボタンが搭載されており、直接本体を触ることで各種操作が可能。また専用アプリを使って、8つのタッチ入力(左右イヤホンごとに4つ)を自由に割り当てられる。

 製品名にある「Nura」は、2016年に創立されたブランド名を示している。Nuraブランド製品は、乳児の難聴検査技術を応用した聴力測定機能でユーザーごとに最適な音を割り出す「オーダーメイドサウンド」が特徴。このオーダーメイドサウンド機能は専用アプリから聴覚測定することで設定できる。

 要はパーソナライズされたイコライザー自動調整機能のようなものだ。なお、より自分好みに手動で調整することも可能だ。

納得の高音質と使い勝手に頷くばかり

 完全ワイヤレスイヤホンとして世界初のロスレス対応となる「NuraTrue Pro」。その性能を体感するためには対応するデバイスが必要。スマホならハイエンド機種が必須となる。ということで今回は、シャープさんのご厚意でお貸出いただいた「AQUOS R7(SH-52C)」を使用する。

今回はaptX Lossless対応の再生デバイスとして「AQUOS R7」を使用した。言わずと知れたシャープのハイエンドスマートフォン

 「AQUOS R7」はシャープ「AQUOS」ブランドのフラッグシップスマートフォン。もちろん5G対応だ。画面サイズ約6.6インチのディスプレーには、最大輝度2000nit、最大駆動240Hz、最大コントラスト2000万:1とモバイルディスプレーとして驚愕スペックを誇る「Pro IGZO OLED」が採用されていて、まずはその画面の美しさに目を奪われる。

 スマホ最大級の1インチセンサー搭載カメラを内蔵し、強力な電子手ブレ抑制機能と相まって静止画も動画もハイクオリティーな撮影が可能。Snapdragon 8 Gen 1を搭載してスペック十分なうえ(と言うか、現状aptX Lossless対応はSnapdragon 8のみ)、大型5000mAhバッテリーと共にシャープの省エネ技術も盛り込まれていて長時間の連続使用も問題ない、まさにフラッグシップの名に恥じない一台だ。

公式サイトより。aptX Lossless対応が明記されている。「NuraTrue Pro」の相棒として最適だ

 そしてなにより、今回試用するにあたってaptX Losslessに対応している。以下はスマホで「NuraTrue Pro」を利用する手順の概要だ。

初期設定や接続手順も簡単!

 「NuraTrue Pro」を利用開始するには、まず専用アプリ「Nura」をダウンロードする。アプリの起動と共に「NuraTrue Pro」も耳に装着する。なお、事前にイヤーチップとフィットウイングを調整して自分の耳にフィットするよう調整しておくとベターだ。

筆者の耳に合わせて装着。複数のイヤーチップ、そしてフィットウイングが同梱されているので、収まりが良い具合に調整することはさほど難しくない

 アプリを操作していくと、Bluetooth設定が実施され、ナニゴトもなく初期設定が完了する。ちなみに設定前、デフォルト状態では「NuraTrue Pro」装着時、本体からの音声アナウンスが英語だが、設定後は日本語に変わるのでご安心を。

 その後、オーダーメイドサウンド調整用にいくつかのステップを踏むことになる。とは言え、特に難しい操作はなく、都合5分ほどで完了。途中の聴覚測定においても、計測のための特殊な音楽を静かに座って聴いているのみだった。

オーダーメイドサウンドの調整は静かな場所で実施しよう

およそ5分程度で完了する

 なおオーダーメイドサウンドの設定の際には、オン/オフを切り替えながらその効果を確認できる手順があるのだが、筆者の場合オンにすることで重低音が厚くなると共に左右の音の奥行きが広がるような感じがあった。その設定と効果には個人差があるのかもしれない。

 初期設定が一度終われば、その後はケースから本体を取り出して耳に装着するだけでBluetooth接続され、すぐさま「NuraTrue Pro」の利用が可能となる。

初期設定を一度済ませてしまえば、後は普通のワイヤレスイヤホン同様、手軽に扱える

パーソナライズは後から手動で変更することも可能

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事