ついに完全ワイヤレスイヤホンでもCDクオリティーの音が!
イヤホンについては、長年「利便性のワイヤレス、音質の有線」という住み分けがあり、ユーザーはそれに応じて製品選択をしてきた。特にCD音源同等とされる、いわゆるロスレスオーディオの再生は、有線+専用機器の独壇場とされてきた。
しかし2021年、クアルコムはBluetoothでCD音質の信号をロスレス伝送可能とする「aptX Lossless」発表。それを受け、2022年9月に国内ではクラウドファンディングから登場したのが、世界初のロスレス再生を可能とする完全ワイヤレスイヤホン「NuraTrue Pro」だ。
もちろんクラウドファンディングは大成功。初日で目標を達するほどの人気を博した。そしてこのたび、ついに一般発売が開始された「NuraTrue Pro」を試用する機会を得た。
結論から言えば、ロスレス再生に特化した一点突破の尖った製品ではなく、タッチ操作、ノイキャン、専用アプリ、マルチポイント接続、ワイヤレス充電などなど、性能・機能共に充実した高級機に仕上がっている。さっそく紹介していこう。
ロスレスだけじゃない、これはまさかの「全部入り」だ!
「NuraTrue Pro」は、いわゆる「完全ワイヤレスイヤホン」だ。ケーブルレスでスマホなどのデバイスとBluetooth接続して使用する。もちろん本体も左右それぞれ独立している。
パッケージには「NuraTrue Pro」本体、本体が収まった専用充電ケース、USB-A to Cの充電ケーブル、シリコン製イヤーチップ4組(XS/S/M/L)、フォームイヤーチップ1組、シリコンフィットウイング2組が同梱されている。
なおフォームイヤーチップはポリウレタン製の耳栓に似た素材で、指先で押しつぶして変型させたうえで耳に入れるタイプのイヤーチップ。シリコンフィットウイングは、耳にフィットさせることで本体の落下を防止するパーツだ。
イヤホン本体は直径26×奥行22mm、重量8.6g。専用充電ケースは幅72.2×奥行30.2×高さ35mm、重量54g。AirPods Proと比べると、それぞれ一回り大きくしたようなサイズ感だ。
本体には10mmダイナミックドライバーを搭載し、骨伝導マイク含む4基のマイクを内蔵する(左右で合計8基内蔵)。連続再生時間は最大8時間。完全ワイヤレスとしては長時間と言えるだろう。
また、専用充電ケースに5分収納すると1時間使えるほか、本体および充電ケースからの給電も含めた連続再生時間は最大32時間。充電ケース自体は約1時間で充電完了なうえ、Qi規格に対応したワイヤレス充電も可能だ。本体はIPX4の生活防水対応で、小雨程度なら問題なく使い続けられる。なお保証期間は2年間となっている。
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