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【先行レビュー】2種類のMac mini「超高性能なのに安いM2 Pro搭載」と「超廉価なM2搭載」登場!

写真はM2 Pro搭載機……だが、この角度からの外見では判別できない。ちなみに、2010年モデルから1年後にSuper Driveのスロットが省略された以外、13年間外見にはほとんど変更がない

M2搭載Mac miniは 8万4800円と非常にリーズナブル

 今回試用したのはM2 Pro搭載モデルだが、M2搭載の最廉価モデルの仕様も確認をしておこう。

 8万4800円で購入できるのは、8コアCPU、10コアGPU、8GBユニファイドメモリ、256GBストレージのモデル。正直、256GBのストレージは心もとないが、とりあえずMacを使ってみたい……ということでクラウドや外部ストレージを活用するならこれで十分だ。ほぼ同じ仕様のM2搭載MacBook Airが16万4800円であることを考えると、ディスプレイやキーボードが含まれないとはいえ、Mac miniは高性能なのに安い。

 Apple Silicon搭載機はインテルMacに比べて飛躍的に性能が向上しているので、無印のM2チップでも、一般事務はもちろん、写真・動画編集、3Dグラフィックス、プログラムのビルドなど、ほとんどの一般的な作業で不自由を感じることはない。

 もし、まだインテルMacを使ってる方がいらっしゃるなら、ぜひ本機への乗り換えをお勧めしたい。M1チップでも多くの場合、不自由することはないが、M2世代は特に動画編集に強くなっているので、YouTubeをやっている方など、動画を編集する機会の多い人には特にお薦めだ。

 少し注意点があるとすれば、Mシリーズチップ搭載機ではインテルMacで動いていたアプリのうち、ごく一部が動作しないということだろう。今や大半が対応を完了してるが、非常に古いユーティリティなどや、お気に入りのカスタムアプリなどが動かない可能性はゼロではない(ほとんど存在しないが)。特に影響の多い例としては、Parallels DesktopのインテルMac版が動作しないことが挙げられる。Parallels DesktopのApple Silicon版は、インテル版のWindowsを動作させられない。とはいえ、この問題もインテル側でエミュレーターが提供されているので、困ることはほとんどないのだが。

 また、無印M2搭載のMac miniのThunderboltは2ポートであることも注意しておきたい。外部ディスプレイは、6Kなら1台。もしくは、Thunderbolt接続で5K、HDMIで4Kの2台までの接続に制限される。

 これらの制限を除けば、M2 Mac miniは安価で優れた性能を持つお勧めモデルだ。

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