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スマホの背面で動画や写真を再生できる「デジタルカバー」が楽しそう

2023年02月01日 12時00分更新

液晶を搭載したデジタルカバー

 スマートフォンのカバーやケースは様々なものが販売されていますが、イタリアのSeacode社からまもなく発売になる「Coverride」は背面にディスプレーを内蔵した世界初のデジタルカバー。スマートフォンを使わないときも楽しめるカバーです。

 現時点ではまだプロトタイプのため、詳細なスペックは不明です。背面には3~4型程度のディスプレーが搭載されています。解像度はHD。別途スマートフォンにアプリを入れ、写真や動画を専用サイトにアップロードして、そこから好みの写真をカバーの内蔵メモリーにダウンロードして使うそうです。

カバーの背面部分がディスプレーになっている

 カバーにはバッテリーが内蔵され、スマートフォン本体とは電源は共有されません。そのためやや厚みもあるようですが、製品版ではなるべく薄くするとのこと。

サイズ一般的なカバーよりやや厚い

 カバーはいくつかのメジャーなスマートフォン向けが用意されるそうです。また色や柄などのデザインも複数展開が予定されています。実際に写真を表示してみると、普段スマートフォンの画面で見るのとはまたちょっと違った楽しさを味わえます。

 しかも、写真だけではなく動画を流すこともできるので、思い出のショートビデオを表示するのもよさそう。イメージとしては「スマホと一緒に持ち運べるフォトフレーム」といった感じでしょう。

写真だけではなく動画の表示も可能

 また自分の撮影した写真を公開して、ほかのユーザーも使えるようにするそうです。CoverrideのSNSのようなもので、写真に対して「いいね」などもできるとか。将来的には写真や絵を販売してダウンロードして表示する、といったことも可能。NFTアートを購入して表示しておく、といったことも検討しているそうです。

写真や動画のシェアも可能だ

 だいぶ前に電子ペーパーディスプレーを搭載したスマートフォン用カバーが出たことがありました。眼にやさしい電子ペーパーを使って、電子ブックやコミックを読むときはそちらの画面を使うといい、という商品でした。しかし、使い勝手の面やモノクロ表示しかできないことから、普及しないまま消え去ってしまいました。

 Coverrideは写真や動画しか表示できないものの、NFTアートやショートビデオが話題となっている現代にマッチした製品と言えるかもしれません。スマートフォンを使っていないときも背面で常にお気に入りのコンテンツを見ることができますし、自慢のNFTアートを表示することでスマートフォンを着飾ることもできます。発売は2023年中らしいのこで、どんな製品になるか楽しみに待ちましょう。

NFTアートの普及とともに話題の製品になるかもしれない

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