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「孤独のグルメ」北海道ロケ地を巡礼される方に、道民がお伝えしたいこと

2023年01月21日 09時00分更新

問題は凍結しているかしていないかではない、どう凍結しているかだ

 もうひとつ「路面凍結予想」というモードもありまして、これは寒冷地向きのコアな機能かもしれません。

 冬になったら積雪や凍結は当たり前ですから、ぶっちゃけ言えばそこは予報の必要がありません。知りたいのはどんな凍結状態なのか。このモードはそれを「アイスバーン」「デコボコ凍結」「シャーベット」「積雪」の4態で示してくれます。

 「アイスバーン」はハンドルさばきや加減速に気をつけるしかありませんが、それが「デコボコ凍結」なら「デコボコ凍結」なら気をつけていてもハンドルは取られるでしょう。「積雪」は新雪か降雪中であれば、その下の路面状況が読めません。もし凍結路の上に積もっていると個体潤滑剤のように働きますから大変です。それ以外は除雪されているか圧雪状態でしょう。路面温度が十分に低ければ比較的走りやすいですが、氷点下近くまで上がると滑りやすくなり、表面が削られてデコボコになります。これが凍結すると先のアイスバーンやデコボコ凍結になります。

 そしてスタックするのは大体「シャーベット」状態の路面です。圧雪路が砕けたり、融けはじめた雪が再凍結したりで出来上がった砂漠のような路面です。一度ハマると蟻地獄のように抜け出せません。

 そこで活躍するのが、スコップやスノーヘルパー、牽引ロープたち。私も積むには積んでいますが、できれば使いたくありません。特に夜は寒くて死ぬ。

 やはり冬の北海道をなめてはいけません。ロケ地巡礼は雪が消えてからがお勧めです。春は雪解けでまだ路面がぐちょぐちょだし、夏は暑いし人も多い。おいしいものを食べてのんびり温泉を楽しむなら、やっぱり10月、11月くらいがよろしいんじゃないでしょうか。

 さすが賢明と申しますか、番組のロケもそれくらいの時期だったそうです。なにより五郎さんがジェラートを食べていたお店は冬には営業していませんから、巡礼もコンプリートできません。冬のシャーベットと戦うより、秋のおいしいジェラート。私も秋に時間を作って出かけたいものですが、それよりこの週末の寒波襲来が心配です。

 皆様、どうぞご無事で。それではまた。

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