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Z4、M4、M440iの3台から選ぶ今イチオシの直6オープンのBMWは?

2023年01月07日 12時00分更新

 M440i、Z4、M4と3回にわたりBMWの「シルキー・シックス」を五感で楽しめるオープンカーをご紹介しました。では、その中で「推しの1台は? 筆者か買うとしたら?」という点で、個人的な思いを記したいと思います。

オープンカー=非実用的を覆す存在

BMW M440i/M4のラゲッジスペース(後席を倒した状態)

 最初に「オープンカーは実用的ではない」という論がありますが、それはこの3車種にはあまり当てはまらないように思います。さすがにSUVと同じくらい荷物が載る、荷室が使いやすい、とは言わないまでも、Bセグメントのコンパクトハッチを超えるの積載能力があります。

 次に「いうほど幌を開けないのでは?」という論について。それは「幌の開閉が面倒そう」という話にたどり着きます。確かに手動で幌を開けるタイプの車の中には、開閉に手間がかかるモデルもあります。ですが、ここでご紹介するモデルはすべてボタン1つで幌が開閉でき、しかも信号待ちしている間に作業が完了します。気軽にオープンドライブが楽しめるのです。

 比較をするにあたり、まず価格について。Z4は893万円、M440Iは1112万円、M4は1463万円と、それぞれ国産コンパクトカーがラクに買える分の価格差があります。

M440i、M4はいずれも4座

 それを踏まえて、最初の選択肢は「2座を選ぶか4座を選ぶか」ということになります。車は1台しか所有できず、3~4人乗車する機会があるという段階で2座のZ4は選択肢から外れます。

M4/M440i用ウィンドディフレクターのを納めたケース

M4/M440i用ウィンドディフレクターを組み立てた状態

M4/M440i用ウィンドディフレクターを取り付けた状態

 ですがZ4の場合、最初から車内への走行風の巻き込みを防ぐウィンドディフレクターが標準装備されているところがポイント。このウィンドディフレクターですが、60km/hを境にして効果の有無がはっきり体感でき、80km/h以上でウィンドディフレクターを外して走行するのは、現実的ではないと感じます。M4、M440iは、このウィンドディフレクターは別売り(4万円)で、かつ自分で装着しなければなりません。さらに言えば、ウィンドディフレクターを装着した場合、後席に人が着座することはできません。ですので「オープンドライブを積極的に楽しみたい」という方にはZ4をオススメします。

左Z4、右M4

手前Z4、奥M4

 Z4とM4、M440iでは、後席の関係上、全長が異なります。具体的には、Z4が全長4335×全幅1865×全高1305mm。M4とM440iが全長4775×全幅1850×全高1395mm。実際に並べると確かにM4の方が長いのですが、一般道や駐車場でボディーサイズに起因する不都合を感じることはありません。ただ、どちらも幅は広めなので、路上のパーキングメーターの白線内に車を止める時は、左側の縁石にホイールをガリってしまわないか心配になります。

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