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直6エンジンにオープンでスポーツという贅の限りを尽くした、BMW「M4 カブリオレ」

2022年12月24日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

BMW/M4 Cabriolet Competition M xDrive(1462万円、取材車はオプション込み1760万7000円)

 ドイツ語で「バイエルン州のエンジン工場(Bayerische Motoren Werke GmbH)」を社名とするBMW。そのエンジン屋の至宝が「シルキー・シックス」と評される直列6気筒エンジンであることに異を唱える人はいないでしょう。そんな「シルキー・シックス」を五感で楽しめるオープンモデルを、オープンカー大好きのマルチタレント・新 唯(あらた・ゆい)さんと一緒にご紹介する本企画。M440i、Z4 M40iに続く今回は、もっともホットなモデル「M4 Cabriolet Competition M xDrive」です。

ラグジュアリーさとスパルタンさを両立させた
「M4 Cabriolet Competition M xDrive」

BMW/M4 Cabriolet Competition M xDrive(1462万円、取材車はオプション込み1760万7000円)

 M3時代から数えて6世代目、M4として独立してからは2世代目となるM4が日本に上陸したのは2021年4月のこと。新型4シリーズに採用された「バーチカル・キドニー」を、鋭角的かつ大胆にモディファイしたフロントマスクは、写真で見ると「BMWどうした?」と思うのですが、現車を見ると意外とイイかもと思えるから不思議。

 ですが「このフロントマスク、日本のナンバープレートがなければ、収まりがいいと思うんですけれど……」と唯さん。これには筆者も同意見で、「世界では○○なのに、日本は……」という論の中に日本独自の33×16.5cmのナンバープレートの話が出ないのが不思議なくらい。EUにならって脱炭素だSDGsだというなら、EUと同じ縦11×横52cmにしてもらいたいと強く思う次第です。そうすれば、部品の共通化ができるのに……。ついでに軽自動車の排気量も1リットルにまで拡大して欲しいですね。さらに言えば、ウインカーとワイパーの位置も日本のJIS規格ではなく、ISO規格に合わせてほしいところ。

 M4シリーズはラインナップとして、6MT・FRの「M4クーペ」、8速AT・FRの「M4 コンペティション クーペ」とそのトラックパッケージ、8速AT・AWDの「M4 コンペティション xDriveクーペ」とそのトラックパッケージ、そして「M4 コンペティション xDriveクーペ カブリオレ」が用意されています。

M4クーペ・コンペティション(1376万円)

 実は唯さん、年始にM4クーペ・コンペティションに触れていて、M4シリーズは今回で2回め。エンジンは最高出力510PSを誇る3リットル直6「Mツインパワー」ターボで同じですが、違うのは後輪駆動か四輪駆動かという点と、屋根があるのかないのか、という2点。価格はM4コンペティション クーペが1376万円、M4コンペティション xDriveクーペ カブリオレが1463万円。その差は約90万円ということになります。4駆化+カブリオレで、その程度しか価格差がないので、お買い得な気分になったりも。とはいえ絶対的価格は高いのですが。

運転席の様子

運転席の様子

ドア内張

ドアリモコンまわり

綺麗な水平ラインを描いている内張

アクセルペダルはオルガン式

運転席の様子

左手側ステアリングリモコン

右手側ステアリングリモコン

センターコンソールまわり

ドリンクホルダーとUSB端子

運転席に座る唯さん

 運転席はBMWらしいラグジュアリーさを残しながらもスパルタンを感じさせるもの。なかでもMシリーズらしいハンドルの太さは印象的です。「BMWって、基本的にハンドルが太めなんですよね。でもコレは別格に太いです」というように、日本車では見かけることのない太さ。スポークの上あたりで親指で巻き込みギュッと握る方には「ハンドルが握れない」と思われることでしょう。一方、親指をサムレストに置いて手の平全体でハンドルを動かすように操作される方には「これ楽かも」とも。セミバケットシートは、ややタイトな感じでホールディング性は良好。あちこちにカーボンパーツによる加飾がなされているあたりが、スポーツ系車両らしいところで「ラグジュアリーさと重厚さが両立しているんですね。いいと思います」との評。

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