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メッシュ環境がすぐ構築できるセットモデルも

バッファローのWi-Fi 6E対応ルーター「WNR-5400XE6」が超快適だった

2022年12月22日 10時00分更新

実際に筆者宅に設置してみた結果

 さっそくWNR-5400XE6/2SNを設置して、どの程度の速度が出るのか検証してみた。筆者宅は戸建ての軽量鉄骨住宅で、壁の中にも金属が入っているため、木造建築の住宅よりは電波が届きにくい。また、回線はフレッツ光NEXTで速度は最大1Gbps。そのため残念ながらWAN側2.5Gbpsの実力は発揮できない。

 また、計測には「Speedtest」アプリとスループットを測る「iPerf3」を使用。Speedtestの場合、ノートPCで何度か計測して好結果の値を記録として記載しているが、回線やサーバーの混み具合によって速度が異なるため、その点を留意してほしい。一方iPerf3では、有線LAN接続のデスクトップマシンとノートPC間で計測。30秒間の平均値を取り、やはり好結果の値を記録として記載している。なお、ノートPCはWi-Fi 6Eに対応したVIOA SX14 ALL BLACK EDITIONを使用している。

 まず設置に関しては、使用しているプロバイダーがIPoE接続なので、ケーブルをつないで電源を入れるだけで自動的に回線を認識してネット接続できるようになった。念のためルーターの状態を確認できる「StationRadar」アプリを使って確認したが、特に設定することもなく、あっけなくWi-Fi 6E環境になった。

 初期設定では利用できるSSIDが、6GHz帯、5GHz帯、2.4GHz帯で分かれていて、端末がAOSSに対応してれば、ボタンを押すだけで設定可能。QRコードをアプリで読み込んでの設定も可能で、やりやすい方法で接続するといい。

 メッシュ構築も非常に簡単で、2台セットモデルだとすでに設定が完了している状態でパッケージングされているため、エージェント機を設置したい場所に置き、電源を入れるだけでOK。手をわずらわされることなくメッシュ環境になる楽さだ。ちなみに、新規にエージェント機としてもう1台追加導入する場合でも、コントローラ機とAOSSボタンを押して設定するだけ。初心者でも迷うことはないはずだ。

ルーターと中継機の設置場所と計測地点。ルーターは2階の納戸内に設置している

 Speedtestアプリでの計測した結果は以下の通り。1階奥の部屋だけ、メッシュありとなしを計測している。

Speedtestによる結果。時間は昼間で接続先サーバーは統一している

 ご覧の通り、これまでいろいろとルーターの計測をしてきたが、1階の奥の部屋以外、下りが600Mbpsを超えるという、これまでにない好結果となった。2階のリビングがいちばんルーターに近いが、ほぼ有線接続したときと遜色ないレベルに達している。6GHz帯のほうが上回っているが少しの差。ルーターから離れていくと、若干5GHz帯のほうが良い結果になっている。

 一方で、1階奥の部屋は6GHz帯では極端に落ちる結果となった。電波がギリギリで、下りは一応300Mbps近くが出ているものの、上りが50Mbps前後とかなり厳しい。5GHz帯では、上り・下りとも十分な速度が出ているので、もしルーター単体で運用するなら、遠い部屋は5GHz帯で接続するのがいいだろう。

 エージェント機を1階に設置してメッシュ化すると、1階奥の部屋が復活する。6GHz帯で下りが596Mbpsまで出るというのも、これまで見たことのない数値だ。2階建て以上の戸建てなら、ワンフロアごとにエージェント機を置くと、家の隅々まで高速でネット接続できるようになる。

 もう1つ、iPerf3でのスループットを計測した結果は以下の通りだ。

iPerf3による結果。Windowsマシンどうしで有線LAN接続のデスクトップがサーバー、ノートPCがクライアントとして計測

 全体的にはSpeedtestの結果と同じ傾向で、メッシュ化したときの1階奥の部屋がSpeedtestのときより若干落ちているものの、その他の場所では上回っている。これだけの速度がでれば十分だ。

コンパクトなのにかなりパワフル

 こうして検証した結果、コンパクトなミドルクラスのモデルにもかかわらず、ルーターからちょっと離れたぐらいでは速度の低下もあまりなく、かなりパワフルだということがわかった。2×2なので、あまりにたくさんの端末が接続して通信すると、ハイエンドモデルよりは速度が落ちるかもしれないが、これだけ速度が出れば多少落ちても支障はないはず。

 いまWi-Fiルーターを購入するなら、少々高くてもWi-Fi 6E対応モデルにするべき。単体が実売価格2万円前後、2台セットが3万8000円前後なので、この冬のボーナスを投入し家庭のネットワーク環境を刷新して来年をいい年にしてみては?

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