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PD対応のVisionLinkポートやWi-Fi 6E、2.5GbE LANも搭載

GIGABYTE B650 AERO Gは、高負荷時の安定性が抜群なAM5マザーボードだ

2022年12月08日 11時00分更新

電源回路の安定性をチェック

「Ryzen 7 7700X」を装着してストレステスト

 最後に「B650 AERO G」と、Ryzen 7000シリーズの「Ryzen 7 7700X」を組み合わせたPCで、VRM部の安定性をストレステストで検証してみた。

■検証環境
CPU AMD「Ryzen 7 7700X」
(8コア/16スレッド、最大5.4GHz)
マザーボード GIGABYTE「B650 AERO G」(B650、ATX)
CPUクーラー GIGABYTE「AORUS WATERFORCE X 360」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
メモリー GIGABYTE「AORUS Memory DDR5 32GB」
(16GB×2、DDR5-5200)
ビデオカード GIGABYTE「GV-N3070AORUS M-8GD」
(GeForce RTX 3070、8GB GDDR6)
ストレージ GIGABYTE 「GP-AG41TB」
(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0)
電源ユニット Thermaltake「TOUGHPOWER GRAND RGB 1050W」
(1050W、80PLUS PLATINUM)
OS Microsoft「Windows 11 Home」

「B650 AERO G」のUEFI BIOS画面。これまで通り、「Easy Mode」では簡単なモニタリングが可能

「ADVANCED MODE」。XMP・EXPO設定の適用や、高負荷時にメモリークロックを自動で高める「DDR5 Auto Booster」などの設定もここから

温度センサーの情報をもとにファンの挙動を管理する「Smart Fan 6」。UEFI上から詳細な設定を適用できる

「CPU-Z」で取得した「Ryzen 7 7700X」の情報

 テストには「OCCT 11.0.16」を使用し、テスト項目「CPU」でデータセット「大」、モード「エクストリーム」、負荷「一定」といった項目を選択。CPUに100%負荷をかけた状態のテストを1時間実行し、「HWiNFO64 Pro」でモニタリングしたVRM部の温度を取得している。

OCCT CPUストレステスト1時間実行時のVRM MOS温度

 CPU使用率が常に100%となる厳しいテストだが、オールインワン水冷ユニットを検証台に組み込んでいるためエアフローがない環境でありながら、VRM MOSの温度は1時間のテスト中でも一貫して最大40度以下をキープしていた。

 念のため、ゲームをプレイしながらリアルタイムストリーミング配信を実行した場合のVRM温度も計測してみた。「エルデンリング」をフルHD解像度(1920×1080ドット、最高画質)でプレイしつつ、「OBS Studio」でYouTubeにストリーミング配信を実施。エンコード方式はソフトウェアエンコード、出力解像度はフルHD(1920×1080ドット)、FPS60、録画品質は「高品質、ファイルサイズ中」といった比較的オーソドックスな設定でフルHD配信を行っている。

ゲームプレイ+配信実行時のVRM MOS温度

 実施時間は短時間ではあるが、ここでもVRM MOSの温度は30度台の前半をキープしている。以上の結果から、高負荷な作業時の安定性については十分と言ってよさそうだ。

 ここまで見てきたように、高負荷なクリエイティブ作業時の高い安定性と「VisionLink」に代表される機能的な取り回しの良さが「B650 AERO G」の大きな魅力だ。

 画像・動画編集や配信といったCPU負荷の高い作業を継続して実施するクリエイターにおすすめできるのはもちろん、特徴的な外観を活かした自作PCに組み込むのもいいだろう。Ryzen 7やRyzen 9といったハイエンドCPUとの組み合わせに、「B650 AERO G」を検討してみてはいかがだろうか。

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