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海底光ファイバーケーブルの維持管理に関する取組を紹介します!

2022年11月23日 10時00分更新

※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

 新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

 東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

 都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

■前回の紹介記事はこちら
実録!!各局支援担当の一日~DX支援の最前線~

※過去の連載記事はこちら:東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画

 皆さん、こんにちは! 島しょ通信担当です。今回は、海底光ファイバーケーブル(以下「海底ケーブル」という。)の維持管理に関する取組について、紹介させていただきます。

 さて、本題に入る前にクイズコーナーです!

Q 海底ケーブルの維持管理のためには、海の中も点検する必要があります。では、点検は何が行なっているでしょう。

Ⅰ.潜水艦     Ⅱ.ロボット     Ⅲ. ダイバー

(解答は本文または記事の最後をご覧ください。)

都の海底ケーブル整備について

 都は、小笠原諸島の父島・母島及び伊豆諸島の5村6島(利島、新島、式根島、神津島、御蔵島及び青ヶ島)への海底ケーブルの整備を行なってきました。これらの総延長は、およそ1400kmに及びます。高速大容量通信を可能にする海底ケーブルの整備により、超高速ブロードバンドサービスの提供が実現しました。このサービス提供は、都が整備した海底ケーブルを借り受けた民間通信事業者により行なわれています。

 小笠原村は、平成23年7月に超高速ブロードバンドサービスの提供を開始し、伊豆諸島の5村6島は、平成29年7月から令和元年度末にかけて順次サービス提供を開始しました。

 超高速ブロードバンドサービスは、今では島の生活にとって必要不可欠なものになっています。そこで、今回は、海底ケーブルの維持管理に関する取組についてご紹介します。

通信監視業務

 都は、通信監視を通信事業者に委託し、都所有海底ケーブル等の健全性を確認しています。通信事業者は、専用の監視施設で、24時間365日通信監視を行なっています。万が一、通信状況に異常が確認された場合は、通信事業者から都に連絡が入り、両者が連携し、ただちに対応に当たっています。

通信監視業務

故障修理対応

 通信状況の異常は、○○島の通信局舎から○kmの位置で、通信障害発生といった具合に検知されます。この検知連絡を受けた都が、通信事業者に現地での点検及び修理を指示します。故障箇所が海底の場合、海底ケーブル敷設船による海底ケーブル再接続等の大規模な修理が必要になります。速やかに修理を行なうため、都は通信事業者に委託し、敷設船が可及的速やかに出動できる体制を整えています。海底ケーブルの修理方法については、是非過去のnoteをご覧ください!

海底ケーブル敷設船

陸上の点検業務

 海底ケーブル等の維持管理にあたっては、不具合の発生にいち早く気づくため、日々の点検業務も重要です。

 日常の点検業務では、海底ケーブルを海から陸上に引き揚げている場所(以下「陸揚げ箇所」という。)の状況や、陸揚げ箇所から通信設備が設置されている通信局舎までの陸上ケーブルルートについて、定期的に目視点検をしています。

 こちらは、ある島の海底ケーブルの陸揚げ箇所の写真です。海中から陸揚げされた海底ケーブルが岩礁に固定されています。

海底ケーブル陸揚げ箇所①

 また、こちらは別の島の陸揚げ箇所の写真です。陸揚げされた海底ケーブルは、砂浜に埋設されています。このように、島によって陸揚げ箇所の状況はそれぞれ異なります。

海底ケーブル陸揚げ箇所②

海中の点検業務

 海底ケーブルの点検業務は陸上部だけではなく、海の中も行ないます。海底ケーブルは、浅海部ほど波などの外的要因による故障リスクが高いため、海底ケーブルの外側にポリウレタン製や鋳鉄製の防護管を、ダイバー作業が可能な水深およそ30mの地点まで取り付けています。この取付状況を、ダイバーが海の中に潜って目視で点検しています。点検時は、ダイバーが作業をするための作業船と、船の安全確保や現場付近を航行する船舶に注意喚起をするための警戒船が出動します。

 陸上と海中の点検では、海底ケーブル等に埋設不備がないか、防護管に亀裂や損傷がないか、転石が海底ケーブルの上に載っていないか等をチェックしていきます。海底ケーブルが海底の砂に埋没している場合は、ダイバーが磁気探査機を使用して、ケーブルの場所を確認し、点検します。

ダイバーによる点検の様子

磁気探査機を使用している様子

 また、点検の際に、不備が発見された場合には、補修作業を実施しています。損傷した防護管を新しいものに付け直す等、ダイバーで対応可能な修理は点検に合わせて実施しています。ケーブルの位置直しや、巨大な転石除去等の大規模な補修作業は、別途体制を整えて実施しています。

補修作業(修繕前・修繕後)

おわりに

 今回は、海底ケーブルの維持管理をどのように行なっているか紹介させていただきました。都は、今後も海底ケーブルの維持管理を確実に行なうことで、超高速ブロードバンドサービスの安定した提供環境の確保に引き続き取り組んでいきます。

クイズの答え… Ⅲ.ダイバー

◆この記事は、下記より転載しています
 https://note.com/smart_tokyo

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