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シュタゲのゲルバナを再現した生ホイップ缶を食べてみた こ、これは!

2022年10月29日 13時00分更新

 秋葉原を舞台としたゲーム「STEINS;GATE」の作中に登場する“ゲルバナ”をイメージした「生ホイップは飲み物(ゲルバナ味)」が10月15日に発売された。

 “ゲルバナ”とは、主人公たちの「電話レンジ(仮)」の実験により緑色にゲル化してしまったバナナのこと。あまり美味しくないとされる「ゲルバナ」が、もしこの世に実在したら? 美味しかったら? ゲルバナのイメージをもとに、パティシエが何度も試作を繰り返して開発したという。

 発売当初からアキバ界隈とネットで話題の「生ホイップは飲み物(ゲルバナ味)」。筆者も 秋葉原ラジオ会館の10階にある自動販売機で購入してきた。

秋葉原ラジオ会館の10階にある自動販売機。自販機に貼られた生ホイップは飲み物公式Vチューバー「姫生のーむ(ひめな のーむ)」が目印だ

自販機の中身は全商品が「生ホイップは飲み物(ゲルバナ味)」。筆者は土曜日の15時ごろ購入したが、すでに半数近くが売り切れていた

液体ではなくホイップクリームなので自販機から取り出した缶は驚くほど軽い。そしてすごく冷たい。カチカチに凍っているからだ

 ちなみに「生ホイップは飲み物」とは、ドリンク状にして飲みやすくしたホイップクリームを缶の中に封入した製品だ。冷凍庫から出し、フタを開けたらそのままアイスのように食べられる。とろりとした生ホイップらしさを楽しみたい場合は、冷凍庫から冷蔵庫に移して7時間程度解凍するといい。

さっそく試食
色は? 味は?

 原料を確認すると、ホイップクリーム(食用精製加工油脂、水飴、砂糖、全粉乳、脱脂粉乳、食塩)、牛乳、バナナピューレ、砂糖とある。さらに安定剤(セルロース、増粘多糖類)、香料、カロチン色素といった気になる食品添加物も含まれているが、ホイップクリームを安定して長持ちさせるためには致し方ないところではある。

原材料はホイップクリームだが、食品はラクトアイスに分類される。販売者は株式会社エム・ジー・ケイ。会社名のMGKは、シュタゲに登場する「未来ガジェット研究所」を略したものだそうだ

 缶を開けると、アイスクリーム状のホイップクリームが姿を現す。と同時に生クリームを使ったケーキのような香りが漂ってくる。ほんのりバナナの甘い香りもするが、ホイップクリームの香りのほうが強く感じた。

見た目の第一印象はゲルバナそのもの。ちょっとキモイ

 見た目的にはカチコチで硬そうなイメージ。グイグイとスプーンをねじ込まないとすくえそうにない。そこで力強くスプーンを突き立てたのだが、さっくりとスプーンが潜り込んでいった。想像していたよりもかなり柔らかい。

スプーンを入れると簡単にすくえた。見た目はアイスクリームだが、アイスクリームよりも柔らかい。色は均一ではなく、白と黄緑がまばらに混ざっている

 味はホイップクリームそのもの。バナナシェイクのような露骨なバナナ味を想像していたのだが、バナナの味はそれほど強くはない。凍ってはいるものの、空気を多く含んでいるのですぐ口の中で溶けてしまう。冷蔵庫から出したばかりのショートケーキの生クリームだけを口に入れた感じといえばわかりやすいだろうか。

ゲルバナっぽい形に盛ってみたが、なかなか難しい。作中では「ゲルバナはデロデロでぶにゅぶにゅ」「味は無い」と言っていたが、このゲルバナ味はかなり美味しい!

 基本的にホイップクリームなので、パンケーキやクレープのトッピングにも合うかもしれない。

これだけフワフワなホイップクリームであれば、エスプレッソに浮かべてエスプレッソフロートにしたらイケるのでは?

と思って試してみたが、まず見た目が毒々しい。エスプレッソのクレマ(泡)にカビが生えているように見える。バナナの味がエスプレッソと合わず、これは失敗だった

 なお、生ホイップ感を味わいたい場合は、冷凍庫から冷蔵庫に移して7時間程度解凍すると、とろりとした生ホイップらしさを楽しめるそうなので、こちらも試してみた。

ちなみに容器は、黄緑色のアルミ缶だと思っていたら透明なプラスチック製だった。黄緑色は、ホイップクリームそのものの色だったわけだ

冷蔵庫に入れて7時間は待てないので常温で3時間放置してみたところ、トロトロのホイップクリームになった。「生ホイップは飲み物」という製品名のとおりゴクゴク飲めそうだ。ただし、よりゲル感が増して見た目がさらにゲルバナのようになってしまった……

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