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6kgちょっとで普通サイズのデスクトップよりも持ち運びやすいのも魅力

諦めていたデスクトップPCのフリーアドレスでの使用、でも幅100mmのスリムタワー「mouse SL6」なら実現できた!

2022年10月25日 09時00分更新

「mouse SL6」

 最近の悩みを聞いてほしい。アスキー編集部のオフィスはフリーアドレスとなっているのだが、基本的にはテレワークなので、さほど問題はない。と思っていたが、ここ最近出社することが増えてきている。以前までならフリーアドレスの1つの席に座って、ノートパソコンで普通に作業していたのだが、自宅でのデスクトップに大画面ディスプレー、キーボード、マウスを別途用意して作業するスタイルに慣れ過ぎたせいか、ノートパソコンで作業するとどうしてもディスプレーが小さく感じるし、キーボードもいつもより小さく感じる。

 フリーアドレスの席のなかには、最初からディスプレーが置いてある場所もあるので、ノートパソコンをディスプレーと接続して使えば大画面で作業できる。しかし、やはり自宅での環境と比べると違和感があり、作業効率でいうとどうしても自宅に軍配があがる。

 ということでフリーアドレスでもデスクトップパソコンを使いたいのだが、面倒くさいことが嫌いな自分としては、出社のたびにデカくて重いデスクトップを準備して、帰るときに片付けるのはちょっと……と思ってしまう。加えて、1人で使える幅はそこまで広くないので、デスクトップパソコンを置いてしまうと、作業スペースはとても窮屈になってしまう。

 そんなテレワークと出社の狭間で、もっと出社時の作業効率を上げたいと考えているときに、相談に乗ってくれたメーカーがある。マウスコンピューターだ。フリーアドレスでデスクトップを設置して作業するのが面倒くさい、でも取材した際の写真や動画、製品資料を保存しておくためにストレージはのちのち強化したい。といったワガママな悩みを相談したところ、「これ使ってみますか?」とあるパソコンを貸してくれた。

 それが、スリムタワーパソコンの「mouse SL6」だ。スリムタワーとはいえ、正直うちの編集部の作業スペースの狭さ舐めてませんかマウスコンピューターさん……と思ったが、せっかくお借りできるとのことなので、実際に試してみることにした。

幅100mmがこんなに細く感じるとは!
デスクトップとしてはサッと片づけられる軽さも実は魅力!?

およそ幅100mmのスリムタワーを採用。実際に見るとかなり細い

 mouse SL6のサイズは、およそ幅100×奥行390×高さ365mmで、重さは約6.2kg。前述のとおり、スリムタワーといえどもね……と思っていたが、実際に見てみるとかなり細く、狭いフリースペースでも余裕が出るかも! と期待した。

 そして実際に置いてみると以下の写真のとおり、ディスプレーの横に設置できて、しっかりと作業スペースも確保できた。なお、別の場所で同社のミニタワーパソコン「mouse DT6」と比較してみたが、mouse DT6だとギリギリ設置できてちょっと振動があると落ちるかもしれないとハラハラしそうなスペースでも、mouse SL6は余裕を持って設置することができた。設置してみるとよりスリムさを感じることができた。これならフリースペースでも使えるぞ!

1人のスペースはこれだけね! といった感じでパーテーションで区切られているフリーアドレス席。mouse SL6を置いてみたら、しっかりキーボードとマウスを設置できるスペースが確保できたぞ

端ギリギリにならないようにmouse SL6を設置してみたが、普通に余裕がある

ミニタワーで落ちないように端に少しスペースを空けると、マウスパッドの上にはみ出してしまった

 また、意外にありがたいのが軽さ。デスクトップといえばだいたい10kg以上ある製品が多いため、準備や片付けが一苦労だ。その点、mouse SL6の場合は6kgちょっととそこまで重くないため、準備片付けもそこまで苦労しない。また、スリムな筐体ゆえにロッカーにもそのまま収納できるため、終業後の置き場所の確保も容易だった。

 なお、mouse SL6は横置きも可能。近くに棚があったり、机の下に物を置けるスペースがあったりする場所であれば、そこに置くことも検討できる。スリムゆえに柔軟に設置場所を決められるのは、うれしいポイントだと感じる。

幅の狭い棚にも置けちゃう!

横置きすれば、高さがあまりない棚にも置けるぞ

3.5インチのシャドウベイを2つ、2.5インチを2つ用意
ストレージの拡張性も高い

mouse SL6のサイドパネルを空けたところ

 スリムな筐体から設置場所の選択肢が広がるというのはわかった。しかし、スリムなぶん拡張性はそこまでないのでは? と思ってしまう。しかし、mouse SL6には3.5インチのシャドウベイが2つ、2.5インチのシャドウベイが2つ備わっており、SSDだけでなくHDDも追加できる。

スリムな筐体ながら、シャドウベイがしっかりとあるのはうれしいポイント

ちなみにカスタマイズで光学式ドライブも追加可能。リビングで映画鑑賞するために使うといった場合でも、テレビの横のスペースに設置しやすいスリムさだ

 速度でいうとSSDに比べるとかなり遅いが、大容量をよりリーズナブルな価格でと考えると、まだまだHDDのほうに軍配が上がる。製品資料や取材で撮影した写真・動画データを保存しておくだけという意味合いでは、HDDでもまったく問題ないので、シャドウベイがしっかり確保されているのは、かなり好印象だった。

 インターフェースは、前面にUSB 3.0×2、マイク入力/モノラル、ヘッドフォン出力、SDカードリーダーを備えている。最近ではSDカードリーダーを搭載しているデスクトップが減っている印象なので、写真データを移行する際に直接SDカードが差せるのは地味にうれしい。また、前面にUSB端子が2基あるのでキーボードとマウスを前面に接続できるため、準備と片付けも楽。

 背面にはUSB 3.1 Type-C、Type-A-1USB 3.0×4、USB 2.0×2と、前後合わせると合計10基のUSB端子がある。スリムタワーながらUSB端子はしっかり備わっているので、据え置きで使いたいときにさまざまなデバイスを接続したまま使えるのも便利だ。

背面には計8基のUSB端子がある

 エアフローについては、前面の吸気口から冷たい空気を入れ、背面から排気する仕組みになっている。前後と左側面、天面から空気が出入りするため、この辺りは設置する際にちょっと隙間を空けておいたほうがいい。

設置スペースに困っている人にオススメしたい1台

 以上のように、mouse SL6はスリムな筐体で設置場所の選択肢が広がるのに加え、ストレージの拡張性もしっかり確保されているので、狭い場所でもしっかり仕事に使える1台だといえる。

 また、主なスペックはRyzen 5 5600G、AMD Radeon グラフィックス、8GBメモリー、256GB SSDという構成で、価格は9万9800円からと、10万円以下から購入可能なリーズナブルさも魅力となっている。狭いスペースでもデスクトップパソコンで作業したいという人は、検討してみてはいかがだろうか。

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