【先行レビュー】M2搭載iPad Pro、ノートパソコンを凌駕する圧倒的性能を体感!
ステージマネージャの外部ディスプレイサポートが楽しみ
M2の性能は欲しいが、ディスプレイの性能はそこまで必要ではない……というビジネスユーザーは11インチモデルを選ぶべきだろう。
スタンダードiPadのモデルチェンジによって、iPad Pro 11インチ、iPad Air、iPad(第10世代)の3モデルはほぼ同じぐらいのサイズ感になったが、ディスプレイのグレードや、スピーカーなど各部の性能には価格に応じた差が設けられているし、何といってもM2チップセットの処理能力は圧倒的だ。
M2の性能はビジネス用途はもちろん、アプリケーションのビルド、3Dモデリング、動画視聴、ゲームなどでおおいに役に立つ。性能不足を感じることはまったくないはずだ。
また、iPadOS 16で導入されるステージマネージャで複数のアプリケーションを動作させた時の負荷の増加にも平然と耐えてくれる。なにしろ、多数のアプリを同時動作させるのが前提となっているMacで使っているチップセットなのだから。
さらに、iPadOS 16によって、ステージマネージャと外部ディスプレイがサポートされるようになるので、iPad Pro 11インチでも(もちろん、12.9インチでも)、外部ディスプレイを接続して2画面で利用することができるようになる。ただし、当初の予定とは異なり、外部ディスプレイのサポートは「年内」となっている。
外部ディスプレイは6Kまでサポートするので、大画面でPhotoshopを使ったり、スプレッドシートを展開したり、8つまでのアプリを動作させたりと、これまでのiPadとはまったく違う次元の使い勝手が実現されることになる。
性能には問題は一切ない、問題は……
外寸、搭載されるカメラのハードウェア、センサー類、ワイヤレスの通信システムなどに関しては、前モデルから変化はない。ケースなども同じものが使えるはずだ。
ただし、チップセットの処理能力の向上により、最大4K、30fpsのProResビデオ撮影が可能となっている(128GBモデルを除く)。また、写真撮影でもスマートHDR4がサポートされている。
おそらく一番の問題は、昨今の円安を反映した最廉価モデルでも11インチで12万4800円、12.9インチで17万2800円からという価格だろう。こればかりは時代の反映なので仕方がない。
iPad Proに関してはプロモデルゆえ、仕事に必要なら、価格に関係なく買うしかないというところだろう。
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