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動画エンコードもRTX 3090 Tiの半分に!? 内なる平穏を得られる最強GPU

DLSS 3でGeForce RTX 4090の真の実力を開放!4K+レイトレ最高画質で120fpsを実現

2022年10月12日 13時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

クリエイティブ系アプリでも前世代の2倍近いスコアーに

 ここから先はクリエイティブ系アプリにおけるパフォーマンス検証に入る。24GBものGDDR6Xを搭載したRTX 4090は、動画編集やCG作成には極めて魅力的な存在だ。さらにAV1のハードウェアエンコードにも対応したデュアルNVEncなど、ゲームだけに使うのは極めて勿体ない。

 まずはCGレンダリング系ベンチとして「Blender」の公式ベンチを使用する。Blenderのバージョンは“3.3.0”を指定した。CPUで処理させた際のスコアーとも比較してみよう。

Blender公式ベンチのスコアー

 まず驚くのは、RTX 4090 FEのスコアーの高さだ。16384基ものCUDAコアのパワーは凄まじく、前世代のフラッグシップの2倍近いスコアーを出している。

 「V-Ray Benchmark」も試してみよう。このベンチは3種類のシーンが用意されているが、ここではRTコアを利用する「GPU RTX」を利用した。そのためRX 6950 XTは比較対象から外れている点に注意。

V-Ray Benchmarkのスコアー

 こちらもBlenderと同様に、RTX 3090/RTX 3090 Tiの1.8~1.9倍程度の高いスコアーを出した。描画性能の高さを考えれば当然だが、CGレンダリング時間を少しでも短縮したいなら、RTX 4090は極めて有効なパワーアップになり得る。

 続いては「Adobe Media Encoder 2022」を利用した動画エンコード速度だ。ここではデュアルエンコーダーではなくCUDAやOpenCLの処理などがエンコード時間に与える影響をチェックする。

 テストはAdobe Premiere Proで作成した再生時間約3分の4K動画を、Media Encoder 2022上で50Mbps/VBR/1パスのソフトウェアエンコードし、H.264/H.265の4K動画に出力する時間を計測した。フレーム補間は“オプティカルフロー”を指定している。

Media Encoder 2022によるエンコード時間

 このテストのH.264はGPUパワーの影響が強いことがこれまでの経験からわかっているが、今回の結果からもそれが追認できた。GeForce勢の中でH.265の処理時間が変わっていないのは、CPUが律速になっているためだが、RX 6950 XTではH.265の処理速度も遅くなっているのが確認できるなど、改めてGeForce(CUDA)の強さを実感できた。

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