Phanteksの最強簡易水冷CPUクーラーを搭載した「PG-PXT」の実力は?
40℃近い炎天下でSTORMのPCはどれだけ耐えられるのか!? よろしい、ならば我慢比べだ
いざ、戦いの舞台へ
戦いの舞台となったのは、僕も何度かお邪魔したSTORMの工場。田園風景のど真ん中に設置されたリング(PCデスク)の上に待ち受けていたのが、今回の対戦相手となる「PG-PXT」です。
CPUには、第12世代インテルCoreプロセッサーの12コア/20スレッドモデル「Core i7-12700K」を搭載。ビデオカードはGeForce RTX 3080を搭載し、ゲーミングにおいても申し分ないスペックです。PCケースには、STORMが通気性の良さに太鼓判を押す、METALLICGEAR製の「NEO AIR」を採用しています。
そして、本機の冷却性能を語る上で要となっているのが、Phanteks製の簡易水冷CPUクーラー「Phanteks Glacier One 240 T30」。いわく、このCPUクーラーは、“240mmのラジエーターで360mmのラジエーターを搭載したモデルと同等の冷却性能を持っている”とのこと。
CPUの熱を伝導させて外部に逃がす役割のあるラジエーターは、その大きさがCPUクーラーの冷却性能に直結します。しかし、当然PCケースの大きさや内部のパーツの配置などによって、スペースが足りずに大型のラジエーターを搭載できない場合もあります。
そのため、Phanteks Glacier One 240 T30の謳い文句が確かならば、設置のしやすさと冷却性能を両立した非常に優れたCPUクーラーと言えるわけです。そしてその冷却性能を支えているのが、PhanteksがファンメーカーのSUNONと共同開発した「T30-120ファン」という120mmファンです。
このファンはガラス繊維強化液晶ポリマーという素材を使用することで、回転中の変形を抑えています。これにより、フィンの長さを枠ギリギリまで伸ばすことができ、風量を増やしているとのこと。また、スイッチによって3つの動作モードを切り替えられ、最高パフォーマンスの「アドバンスド」モードでは、最大3000rpmの回転数に対応します。静音性を重視したい場合は、最大2000rpmの「パフォーマンス」、最大1200rpmの「ハイブリッド」モードにも変更できます。
PG-PXTの主な構成 | |
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CPU | インテル「Core i7-12700K」(12コア/20スレッド、最大5GHz) |
CPUクーラー | Phanteks「Glacier One 240 T30」(簡易水冷、240mmラジエーター) |
マザーボード | MSI「PRO Z690-A WIFI」(インテルZ690、ATX) |
メモリー | DDR5-4800、8GB×2 |
ビデオカード | GeForce RTX 3080(10GB GDDR6X) |
ストレージ | NVMe SSD 1TB(PCIe 4.0) |
電源ユニット | 1200W 80PLUS Platinum |
PCケース | METALLICGEAR「NEO AIR」(ATX、ミドルタワー) |
サイズ | 200(W)×460(H)×450(D)mm |
OS | Microsoft「Windows 11 Home」 |
価格 | 35万9000円 |
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