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アウディのディーゼルセダン「A5」は力強さに上質さを備えた極上の移動空間

2022年10月08日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

アウディ/A5 Sportback 40 TDI quattro advanced(643万円)。写真はオプション装着車でオプション総額145万円

 燃料高騰もあってか、最近輸入ディーゼル車の姿を多く見かけるようになりました。でも、輸入ディーゼル車って性能とか維持費とかどうなの? という素朴な疑問もあったりして。そこで始まったタレントでモデルでクルマ大好き女優の新 唯(あらた・ゆい)さんとともに、輸入ディーゼル車に乗る本企画。今回はアウディの高級セダン「A5」です。

アウディのセダン「A5」はどんなクルマ?

 当初、この企画はSUVに限定するハズでした。というのも、現在輸入SUVの販売比率のうち約半分がディーゼルエンジン車だから。というわけで、3回目の今回もSUVを手配しようとしたところ、唯さんから「あの……、SUVってあまり好きじゃないんですけど」という物言いがついてしまったのです。そんなわけで、人気の高いアウディのSUVはやめて、広報車の中でディーゼルエンジン車を手配したところ、今回の「A5」という運びとなりました。

今回の試乗車両の価格

 さて、アウディというクルマは、たとえば武蔵小杉ではA4、ベイエリアではA6やA7というように、地域によって売れ筋がかなり異なるのだとか。それは世帯所得とクルマのグレードが比例しているようで、言われてみると日用品販売店の駐車場には、ほぼ同じグレードのアウディの姿を目にするような。このA5ですが、輸入当初は600~700万円のクルマということもあり「世帯年収1500万円の人をターゲットにしている」という話を聞きまして、自分には関係ない世界だ、と思ったものです。ですが次第に世田谷の駒沢あたりで結構みかけるようになる一方、都内の他エリアでA5の姿はあまり見かけず。その時にふと「世田谷区の世帯年収は1500万円なのかな」などと思ったものです。閑話休題。

 さてこのA5。現行モデルの輸入当初(2017年)、ディーゼルエンジン搭載モデルはありませんでした。ですが2021年のエクステリアの大幅アップデートでディーゼルエンジン搭載モデルが追加されたのです。ディーゼルエンジンのラインアップは最高出力163PS/最大トルク380N・mの「35 TDI」と同190PS/同400N・mの「40 TDI」という2種類で、いずれも2リッター直4ディーゼルターボエンジンを搭載。想像するに、ターボのブースト圧の違いかと思われます。今回試乗したモデルはそのうち40TDIの4WD、いわゆるクワトロになります。

ヘッドライトがイイ! と唯さん

 ということで、A5を見た唯さんは「このフロントグリル、どこからどうみてもアウディですよね。カッコイイ」と満点笑顔。さらに「この鋭いヘッドライトがカッコいいんですよ」とニンマリ。あと「この色、面白いですね」というわけで、iPhone 13のアルパイングリーンのようなボディーカラーに興味津々です。ちなみに最近流行りのグレーも、アウディが始めたとかなんとか。

アウディA5のサイドビュー

 サイドラインの美しさにもウットリ。もともとA5は3ドアのクーペも用意されているということもあるのですが、この美しさはちょっとほかにはないもの。「カッコイイですよね。横から見ても、このクルマがアウディであるとわかります。らしさ、って重要じゃないですか。オンリーワンの魅力にあふれているんですよ。アウディは」というように、そのエクステリアはかなり気に入ったご様子。「大きさもいいですね。大きすぎない、けれど存在感がある。これがベストなのかも」というわけで、全長は4765×全幅1845×全高1390mmのワイド&ローなボディーを称賛です。

ホイールもお気に入りと唯さん

ホイールサイズは19インチと大口径

 オシャレは足元から、ということで「このホイールがまたカッコいい」と唯さん。多スポークで洗うのが大変そうですが、19インチホイールはカッコいいの一言。よくみるとタイヤは「ポテンザS001」と走りを意識させるもの。「レグノじゃないんですね。いい傾向です」と、どこかの豆腐屋のオヤジみたいなことを言う唯さんです。

エンジンフードを開けてディーゼルエンジンをチェック

自慢のディーゼルエンジンはカバーされて見ることはできず

 ボンネットを開けてディーゼルエンジンをチェック。「カバーされているのでわからないですね」と唯さん。この状態でエンジンを始動すると「あ、ディーゼルっぽい音がしますね」というわけで、紛うことなきディーゼルエンジンモデルであることを確認しました。

ラゲッジのドアを開けた様子

ラゲッジ容量は465リットルと大容量

トランクの底にはバッテリーの姿が見える

背もたれを倒した様子

 ラゲッジ容量は465リッター。後席を倒す際には、レバーによってトランク側からシートのロックを外すことができる便利機構も用意されています。「開口部が大きいので、荷物の出し入れがしやすいですね。コンパクトSUVより荷物が入りそう。見た目だけでなく使いやすさも◎です!」と唯さん。

後席の様子

後席に座った様子

USBインレット、アクセサリーソケットも用意

 リアシートの居住性が高いのも魅力。「乗り込む時に、かなりかがみますし、入り口もちょっと狭めですね。乗ってみると天井はやや低いように感じますけれど、足元はひろくていいと思います」という唯さん。確かに大柄の男性が乗るにはちょっと天井が低いかなとも。アメニティーを見ると、温度調整機能付きエアコン送風口の下に、USBポートと12Vアクセサリーポートがあり必要十分。アームレストは大きく、ドリンクホルダーは2つ。小物入れは底が浅かったです。

 運転席・助手席は、アウディの世界観そのもの。知的、という言葉が思い浮かぶ、実にクリーンな空間です。大型のシフトレバーは、それそのものが大きく動くように見えますが、実はプレイスティック操作。カチッとした操作感が楽しめます。「適度なコクピット感がいいですね。このレザーの色もイイです」と笑顔の唯さん。

 助手席もチェック。「エアコンの送風口とインテリアが一直線になっているのがイイですね。それにクワトロというバッジがまたカッコいい」とニコニコ。「イイモノ感があるんですけれど、嫌味じゃないんです。さすがアウディです」と、アウディは乙女心をキャッチしたようです。

 ここでASCII.jp名物のスマホトレイチェックです。USBはType-A端子が1つのみ。アームレストの中に2つあります。トレイはQi充電に対応しているのですが、横置きなのは個人的にどうかなと。スマホは縦に持って使うものですからね。

 メーターパネルはアウディおなじみのバーチャルコクピット。メーターパネル内にナビ画面が表示されるなど、実に便利なものです。一度使うと、他のクルマには乗りたくないといいたくなるほどのデキばえです。ちなみに唯さんは、走行中あまりメーターパネルは見ないようで「え? ナビが表示されていたんですか?」と……。とはいえ、実際に知らない道を走ってもらうと「確かにコレは便利ですね」と、その良さに驚いた様子です。

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