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GR86/BRZ Cupレポート その2

GR86/BRZ Cup第2戦SUGOは上位で走ることの大切さを学んだ6位!

2022年09月17日 12時00分更新

予選よりポジションを落としたが
学びの多かった決勝レース

 8月21日に実施された決勝レースは予選とはうって変わって晴天で、気温も路温も高くなりました。表彰台も狙える5番グリッドからのスタートだったので結構緊張していました。前回の富士ではスタートで順位をかなり落としてしまったので、今回はそのようなことがないよう意識はしていました。

決勝レースは14周のスプリントで、少しでもミスすれば大きく順位を下げてしまう。スタート前はつねに緊張の面持ち

決勝レースのグリッドは5番手で表彰台も狙える位置でのスタートとなった

 緊張の中、シグナルが変わりスタート。蹴り出しは若干遅れ、1コーナーの進入で後ろの車に両サイドから並びかけられて、ぶつかりながらも最小限のロスで済みました。しかし、この接触で左のミラーが飛んでいってしまいました!! 左コーナーでインに飛び込まれたら見えないから嫌だな~と思いながらも冷静に対処していきます。1周目にポジションを落としてしまい、6位で周回を重ねますが、3周目には背後にチームメイトの堤選手が迫ってきました。何周かは守りましたが堪えきれずに抜かれてポジションダウン。この時にもう一台にもパスされて8番手となりました。それでも懸命に前についていきました。

課題だったスタートは上手く決まったものの加速が鈍り、1コーナーまでに1台に抜かれる

 この必死に前を追って走っている時に、課題となっていた走らせ方を克服するキッカケを掴めた気がしました。上位の中で走っていると本当に学べることが多くあるなと感じます。終盤は後続からプレッシャーをかけられましたがポジションを守りつつ、隙があれば前も狙っていました。ファイナルラップでは後ろを抑えつつも最終コーナーで先行しているマシンに合わせて、コントロールラインまでに抜き切りポジションアップしチェッカー。最終的なリザルトは6位でした。

1コーナーの進入では左右から寄せられ行き場を失った。この際の接触で左のミラーが吹っ飛び、最後まで左側が見にくい状態での走行となった

 前を狙ってやるぞと意気込んで臨んだ決勝レースだったので、予選よりも1ポジション落としてのチェッカーは悔しかったです。しかし、上位の中で走って学べたことは多く、今後に向けても大きな収穫となったレースでした。次戦までも時間はありませんが、今回学んだことでさらにレベルアップし、常に上位で戦えるようになりたいです。

チームメイトの堤 優威選手は8番手からのスタートだったが、レースペースが速く追いつかれてしまう。数周は粘って押さえたものの、ミラーが壊れていた左コーナーで抜かれてしまった

 次戦は9月24~25日の北海道・十勝スピードウェイになります。走ったことのないコースなので非常に楽しみです! 次戦も応援お願いします。

筆者紹介──石坂瑞基

 10歳の頃にF1ドライバーを目指してレーシングカートを開始。全日本カート選手権などを経てフォーミュラへステップアップ。SRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ)でスカラシップを獲得し、ホンダの育成ドライバーとして2015年からFIA-F4に参戦。育成枠を外れた後もFIA-F4やスーパーフォーミュラライツ、PCCJ(ポルシェカレラカップジャパン)、スーパー耐久などに参戦する。

 2022シーズンは、GR86/BRZ Cup プロフェッショナルクラスにTbyTwo CABANAレーシングから、そしてスーパー耐久(S耐)のST-2クラスにENDLESS SPORTSからGRヤリスで参戦中。

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