週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

なぜ? 睡眠に真剣に睡眠に取り組むNTT、スマートデバイスの取り扱いも開始

睡眠市場は潜在的に3~5兆円の規模、睡眠障害は日本の生産性低下の要因にも

2022年09月05日 09時00分更新

説明した中村氏(左)、佐々木氏(右)

 NTT東日本およびNTT DX パートナーは、日本の睡眠課題の解決に向けた仮想コミュニティとして「ZAKONE」を、秋の睡眠の日にあたる2022年9月3日にグランドオープン。さらに、ブレインスリープとの提携によって推進してきたスリープテック事業を加速し、新たに睡眠状態の計測が可能な「ブレインスリープコイン」を活用した企業の従業員の睡眠の質を可視化するサービスを2022年11月に開始する。

 NTT東日本グループでは、これまでにも睡眠事業として、企業の課題や目的にあわせた統合的なサポートを提供しており、睡眠市場への新規参入や製品開発をサポートする「睡眠市場参入コンサルティング」、健康管理組織に対象に、従業員や住民の睡眠改善やQoL向上をサポートする「企業/自治体睡眠改善サービス」、研究機関や開発者に対して、睡眠計測や可視化などの機能の実装、データ解析をサポートする「睡眠データプラットフォーム」を提供。今回の新サービスの提供によって、睡眠事業の拡大を図る。NTT東日本グループでは、2025年度までに10億円の売上高を目指す。

雑魚寝しながら本気で睡眠について考える……

 ZAKONEは、Sleep Network Hubと位置づけ、「様々な業種業態の企業が参加し、雑魚寝をしながら、本気で睡眠について考える場であり、日本の睡眠業界を盛り上げるために、企業や個人をつなぐコミュニティおよびメディアの役割を果たす」(NTT東日本 ビジネスイノベーション本部ソリューションアーキテクト部の佐々木翠氏)とする。

 具体的には、睡眠に関わる企業同士がつながる機会を無償で提供し、参画企業間でのネットワーキングを促進するほか、共創プロジェクトを誘発するためのイベントの開催や各種プログラムの実施、参画企業に対して、睡眠プロダクトを先行して体験できる機会の提供や、メディアを通じて、正しい睡眠医学に基づく知識の啓蒙を図る。

 現在14社が参加しており、今後、参加企業を拡大する計画だ。すでに睡眠について取り組んでいる企業だけでなく、今後、睡眠に関する事業やサービスを創出したいと考えている企業も対象にしており、参加費用は無償となっている。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう