週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

デジタル庁発足から1年、期待の河野大臣は日本のDXをどうとらえているか

2022年09月01日 19時00分更新

今回のひとこと

「国民の生活を便利にすると同時に、温もりのある社会をつくるためにデジタル化を加速したい。しっかり三代目、頑張ってまいりたい」
(デジタル庁の河野太郎大臣)

早速、日本や霞ヶ関が抱えるデジタルの課題を指摘

 2022年9月1日で、デジタル庁の設置からちょうど1年を経過した。河野太郎衆議院議員は平井卓也氏、牧島かれん氏に続いて三代目のデジタル大臣だ。就任時の会見では「しっかり三代目、頑張ってまいりたい」と挨拶した。

河野太郎新デジタル大臣(右)と牧島かれん前デジタル大臣

 政界のなかでもデジタル通として知られる河野氏のデジタル大臣への就任は、国民からも関心が集まっている。それに応えるかのように、会見では、日本や霞が関が抱えるデジタルの課題を指摘してみせた。

 河野大臣は「以前、菅前総理が、デジタルトランスフォーメーション(DX)と発言した際に、チャップリンのモダンタイムスの歯車に人間が挟まれて押し出されていくイメージを浮かべたという人が多かった」と振り返りながら、「何のためにデジタルをやるのかというゴールを共有していくことが大事だと思った。国民の生活を便利にすると同時に、人口が減り、高齢化が進む日本社会を温もりのある社会にしていくためには、デジタル技術を最大限に活用することが必要であることを理解してもらわなくてはいけない。国民の生活を便利にすると同時に、温もりのある社会をつくるためにデジタル化を加速したい」と語った。

 また、「各省庁の横をつなぎ、都道府県や市町村を縦につなぎ、国際的にもつながり、DFFT(Data Free Flow with Trust:信頼性のある自由なデータ流通)をはじめとした取り組みを進めながら、世の中を便利にしていく。それを行うのがデジタル庁であることを、しっかりと発信していきたい」と述べた。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事