【ベンチテスト】M2搭載「MacBook Air」日常用途ではファンレスの懸念は無用
M2搭載MacBook Airのファンレス設計の弱点が見える
Cinebench結果
テストのための高負荷動作が10分以上となるCinebenchは、ファンレス設計の新MacBook Airの弱点を明らかにする可能性があるテストだ。
シングルコアだけを動かしたテストでは、発熱量も少ないため、MacBook Proと新MacBook Airの結果に大差はない。しかしマルチコアの結果では、新MacBook AirはMacBook Proに対して1割程度劣るものとなった。ユーザーによって普段利用するアプリは千差万別だと思われるので一概には言えないが、新MacBook Airでは、ちょっとしたエンコードなどの処理でも1割程度の性能劣化に比較的頻繁に遭遇する可能性はある。
M2搭載MacBook AirがMacBook Proにわずかに劣るJetStream 2
ウェブブラウザー上での各種演算の実行速度を計測するJetStream 2(https://browserbench.org/JetStream/)は、主にシングルコアのCPU性能を評価するものと考えられる。
M1に対するM2の優位は明らかだが、同じM2では、13インチMacBook Proの方が新MacBook Airに対してわずかながら速かった。これはGeekbenchなどのCPU性能評価よりも差が大きくなっていて、ファンレス設計による不利が多少なりとも表れている可能性がある。ただし、通常はウェブブラウザー上で負荷の高い演算処理を長時間実行する機会は多くないと思われるので、気にするほどではないだろう。
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