ノイズキャンセルは状況に合わせてモードを選択する時代へ
この連載では以前、グーグルのLyraを紹介した。Lyraは人の声を伝えるという点に特化することでデータ量を非常に低く抑えられる「音声符号化」のノウハウが用いられているが、話者の声がやや機械的に聞こえることから、Clear Buedsでも「音声符号化」に関連した人の声に特化したアルゴリズムが使われているのかもしれない。さらに、処理をスマートフォンに任せることで、より複雑な処理が可能となる仕組みなので、さらなる応用があるようにも思われる。
こうしたClear Budsの技術から、会話に特化したANCという新しいANCの進化の方向性があると気づかされる。人の声を伝えるという目的に則って、適切な処理が選択できるようになると、ANC搭載の完全ワイヤレスイヤホンもITガジェットとしてますます便利になるのではないだろうか。
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