iOSアプリをMacBookで使用する
最後にiOSアプリとmacOSの相性をオーディオ的な観点から確認してみた。
これはM2 MacBook AirというよりもM1モデルも含めたAppleシリコン搭載機の特徴だが、iOSのアプリもMac上で動作が可能である。ただしARMアーキテクチャだからiOSのアプリが動くというほど単純な話ではないだろう。そこでMac側のOS機能との相性を試してみた。
実際にまだMacアプリがない音楽配信アプリ「Bandcamp」をAppストアからダウンロードして、MacアプリがあるAmazon Musicと並べて使用してみた。この時に二つのアプリは同時に音楽を再生できるのでMac側のCoreAudioのミキサーが機能しているのがわかる。iOSでは常に排他的に再生されるからだ。このことからiOSアプリに静的にiOSのCoreAudioがくっついているわけではないと推測できる。
またAudio Midi画面で確認すると、iOSとは異なりリサンプリングも出力先の切り替え機能も設定ができる。つまりiOSアプリの出力をアップサンプリングすることもできるわけだ。これは同じiOSアプリでも、iPhoneではできなかったことがMacではできるということだ。
詳細はわからないが、あたかもiOSのCoreAudioをコールしていた部分がそっくりmacOSのCoreAudioにリダイレクトされているかのような感覚で自然にMacの機能を使うことができる。M2 MacBook AirではiOSアプリの活用でも面白い応用例が見つかるかもしれない。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう