週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

au通信障害「いくら返金されるのか」に関心移る

2022年07月26日 16時00分更新

 前回の連載「au通信障害 iPhoneとAndroidで違いが出た理由」において「あれは違う」という関係者の声が入ってきた。

 前回の記事では、auの通信障害において「iPhoneはデータ通信は利用できたが音声通話は利用不可。一方でAndroidはデータも音声もどちらも使えなかった」ことの理由について、「AndroidスマートフォンはSnapdragonを使っており、音声とデータをモデムが内蔵されたひとつのチップで処理しているが、iPhoneはアプリケーションプロセッサとモデムが別々なのでデータ通信は利用できた」という関係者の「仮説」を紹介したのだった。

 しかし、その記事に対して、別の関係者から「そうじゃない」という物言いが入ってきたのだ。

KDDIのネットワーク仕様による違い

 別の関係者によれば、

 「KDDIは仕様として、スマートフォンからネットワークに接続する際、VoLTE(音声通話)をつないでからIMSに登録され、その後、データ通信が流れるようになっている。つまり、VoLTEがつながらないことにはデータは流れないということになる。Androidスマートフォンはその仕様にきっちりと準拠している。しかし、iPhoneはそうした仕様とは関係なく、VoLTEもデータも接続できるようになっているため、VoLTEはつながらなくてもデータ通信は利用できたようだ」

 というのだ。

 結局、モデムとはチップとかは関係なく、「KDDIのネットワーク仕様」によるところが大きいようだ。仕様をきちんと満たしている、キャリアに納入しているAndoridスマートフォンには大きな影響があったが、そうではないiPhoneやKDDIの仕様を満たしていないSIMフリーのAndroidスマートフォンは影響が少なかった、という背景があったようだ。

 今回、関係者の「仮説」を記事化したことで、別のところから、新たな「証言」が入ってきたことになる。一体、真実はどこにあるのか。7月29日に開催されるKDDIによる「通信障害に関する説明会」を待ってみたい。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事