KDDIは7月2日未明から、約2日半にわたり発生した大規模通信障害について、その原因と再発防止策を発表。ユーザーに対する返金の内容について公表した。
約款上の返金とは別に全ユーザーにおわびとして200円を返金
povo2.0ユーザーについては1GBのトッピングを提供
まず、約款上の返金対象となるのは、24時間以上連続してすべての通信サービスを利用できなかった、またはそれと同程度のユーザーだが、今回はトラブルのメインが音声だったため、音声通話サービスのみを契約しているユーザーとなり(ケータイプラン、VKプランなど)、利用できなかった2日分相当額を請求額から減算する。この対象ユーザーは沖縄セルラーを含めて、278万人となる。
これとは別に今回の通信障害期間にスマートフォン、携帯電話、ホームプラス電話を契約していたすべてのユーザー(3655万人)に対しては(データ専用サービスの利用者を除く)、「おわび返金」という形で請求額から税抜200円相当が減算する。
なお、この金額の根拠としては、今回の障害が音声中心であるため、音声分の基本料の平均が1日あたり52円、約款上では2日分となるが、実際に障害が発生したのは2日半なので3日で計算して、156円という数字が最初に出てきた。ここからおわびの意味を含めて、200円にしたとしている。
返金の総額は73億円になるとのこと。今週末に新聞各紙で返金内容を案内。8月中旬以降にSMSで案内する。なお、SMSの案内ではURLなどを記載しない予定で、フィッシング詐欺などを防止する考えとしている。
また、povo2.0ユーザーについては、基本料が0円ということもあり、返金の代わりに3日間有効な1GBのデータトッピングが提供される。
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