「AQUOS R7」は不満点を改善して1型センサーカメラの実力をフルに発揮できるようになった
シャープの最新フラッグシップモデル「AQUOS R7」は、高級コンパクトデジタルカメラ並みの1型のイメージセンサーを搭載し、なおかつライカによる監修によって写真の画質が大幅に向上した「AQUOS R6」のコンセプトを踏襲しながらも、一層の性能向上を図り、前機種での不満点の改善を図った正当進化モデルだ。最大のアピールポイントでもあるカメラを中心に、その進化具合いを確認してみたい。
ボディーデザインは大幅に変化しマット調に
まずは外観を確認すると、ディスプレーサイズは6.6型でサイズは約77×161×約9.3mm(突起部除く)、重量が208g。実際に手にするとやや厚さと重さを感じるが、最近のフラッグシップモデルとしては妥当なサイズ感といえる。ちなみにAQUOS R6のサイズと重量が約74×162×9.5mm、重さ207gなので、サイズ感は大きく変わらない。
デザインは大幅に変更されている。AQUOS R6は自社開発の有機ELをフルに生かしたカーブドディスプレーを採用し、なおかつガラス素材を前面に打ち出した透明感のあるボディーが印象的だったが、AQUOS R7は引き続き有機ELとガラス素材を採用しているものの、ディスプレーは一転してフラットになり、背面のガラスも側面のアルミフレームのサラサラした触感を取り入れ、エッチング処理を施すことでマット調に仕上がっている。
マットゆえに指紋が目立ちにくくなるなどのメリットが生まれた一方、サラサラであるため手にしているとやや滑りやすい印象も受けた。もちろんガラスにはコーニング社の「Gorilla Glass Victus」を採用するなど強度はしっかり保たれているのだが、落下が心配な人はケースを付けて持ち歩いた方がよいかもしれない。
また、カメラ部分も大幅なデザイン変更がなされており、1型センサーを搭載したメインカメラが目立つ構成というのは変わっていないのだが、AQUOS R6がスクエアなデザインだったのに対し、AQUOS R7は一転して円形となっている。出っ張りはやや抑えられているが、AQUOS R6の出っ張りは丸みがあったのに対し、AQUOS R7は丸みがなく角ばっていることから、ポケットやバッグなどで他のアイテムと一緒に収納した際は扱いにやや注意が必要だ。
側面は右側面に音量キーと電源キー、下部にUSB Type-C端子、上部に3.5mmのイヤホン端子が備わっているが、こちらもAQUOS R6から大きく変わっているポイントが1つあり、それは「Googleアシスタントキー」がついに廃止されたことだ。他のメーカーでもAndroid 12を搭載したスマートフォンの多くがGoogleアシスタントキーをなくす動きを見せているだけに、利用頻度が決して高いとはいえなかったこのキーが廃止されたことは、使い勝手を考慮しても高く評価すべきだろう。
なお、ディスプレーに有機ELを搭載していることから、AQUOS 7はAQUOS R6と同様クアルコムの「Qualcomm 3D Sonic Max」を搭載、超音波を用いたディスプレー内での指紋認証に対応している。それゆえ指紋認証は非常に高速で、1本指だけでなく2本指でのロック解除にも対応するのは他にないメリットだ。
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