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「AQUOS R7」は不満点を改善して1型センサーカメラの実力をフルに発揮できるようになった

2022年07月23日 12時00分更新

カメラはオートフォーカス速度が大幅に向上

 続いてカメラについて確認すると、AQUOS R7は約4720万画素/F値1.9のメインカメラと、約190万画素の距離測定用カメラを搭載、AQUOS R6同様2眼構成となっているが、実際の撮影に用いるのはメインカメラのみで実質単眼。ただし画素数はAQUOS R6(約2020万画素)倍以上となっており、8Kの動画撮影にも対応できるようになった。

カメラは1型センサー搭載のメインカメラと、距離測定用のカメラのみ。画素数は大幅に向上している

 そしてこのメインカメラはAQUOS R6同様、1型のイメージセンサーを搭載している。ただイメージセンサー自体は大きく変化しているようで、AQUOS R6がデジタルカメラ用のセンサーを搭載していたのに対し、AQUOS R7はスマートフォン向けとして新たに開発されたものを採用しているようだ。

 大型のセンサーを用いていることから、やはりAQUOS R6同様1つのカメラで0.6倍から6倍までの幅広い範囲をカバー。カメラもセンサーも共通しているので画角を変えても画質や色合いの統一感があるのはうれしい。

等倍で撮影した写真(車のナンバーにモザイクを入れています)

0.6倍で撮影した写真(車のナンバーにモザイクを入れています)

最大6倍までのズームが可能。カメラ1つでかなり広範囲をカバーできる

 気になるのはズーム時の画質劣化だが、画素数が大幅に上がっていることを活かし、通常は4つのピクセルを1つにまとめて撮像する明るさ重視の高感度モードで、拡大時は1ピクセルずつを活用した高精細モードに切り替えて撮影する仕組みとなっている。実際に撮影してみると低い倍率で撮影した時と比べれば画質は落ちるが、イメージセンサーの力を生かして画質の低下をかなり抑えていることが分かる。

2.5倍ズームで鳩を撮影した写真

最大の6倍ズームで別の鳩を撮影した写真。2.5倍ズームと比べると画質は落ちるが、高精細モードが十分活かされているのがわかる

 一方で、大幅な改善がなされているのがオートフォーカスである。AQUOS R6では高い画質が評価された一方、オートフォーカスが遅い上に安定せず、撮影しづらい点が不満点として多く挙がっていた。

 そこでAQUOS R7では、新しいイメージセンサーにフォーカス用の位相差画素が用意されていることを活かし、「コントラストAF」から「像面位相差AF」に変更。これによってフォーカス速度が2倍に向上したそうで、実際に使ってみてもAQUOS R6のようにフォーカス速度に対して不満を抱くケースはほとんどなくなっている。

AQUOS R6ではフォーカスを合わせづらかった近い被写体の撮影も、素早くフォーカスが合うようになった

 それゆえ1型センサーによる高画質の写真を、幅広いシーンでより簡単に撮影しやすくなっており、自然なボケ感のある写真なども手軽に撮影できる。AQUOS R6のカメラはやや玄人向けという印象が強かったが、AQUOS R7でようやく万人向けの撮影しやすいカメラ機能を実現できたといえるだろう。

1型センサーの大きさを活かして自然なボケ具合のある写真も撮影可能だ

 一方のフロントカメラは約1260万画素/F値2.3と標準的。ポートレートモードを選ぶと背景ぼかしに加え、「美肌」「小顔」など顔に関する細かな設定が可能であるなど、メインカメラのポートレートモードより機能が充実している。

フロントカメラでの撮影時は、ポートレートモードで背景ぼかしだけでなく、「美肌」「小顔」など細かな調整が可能

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