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障害対策のサブ回線に必要 eSIMが使えるサービスの手数料や手続対応を比べた

2022年07月17日 12時00分更新

実際のデュアルSIMの使い分けはそんなに難しくない

 最後に実際の使い分けの方法を紹介しておきたい。eSIMの登録と利用開始の手順は各キャリアの案内を確認してほしい。というのも、再発行を申請して登録が済んだらすぐに使えるキャリアと、登録したあとでSIMの切替申請をしなければならないところなどの差があるからだ。

 また、iPhoneやiPadでは、構成プロファイルが必要なキャリアでの手順にコツが必要な場合もある。キャリアによっては案内されている場合もあるので、最初に確認しておきたい。

 設定が済んだら、通話/データ通信ともにメインとサブの切り替えは簡単だ。通話の場合、電話をかけるときに上のアイコンからどちらかを選ぶだけ。データ通信は設定アプリのモバイルデータ通信から選択する。

iPhoneの通話の切り替えは上のアイコンをタップして選ぶだけ。データ通信は設定アプリから切り替える

 また、Android機の場合はUIによって異なるが、通話の切り替えは設定アプリ、データの切り替えは設定アプリで変更できるほか、通知ドロワーのモバイルデータのアイコンから切り替えが可能なものもある。

Androidは採用するUIによって異なるが、データ通信の切り替えは通知ドロワーのモバイルデータのアイコン長押しで設定に行けることが多い

eSIMの利用はよく理解をした上で

 一言で言ってしまえば、eSIMは手続き上の煩雑さや問題があり、現時点では積極的にはオススメしないというのが結論だ。

 eSIMの利点は開通しようと思ったとき、即時開通ができることがある程度だ。使い始めてからはSIMの移行、つまり「差し替え」のたびに手続きが必要になるなど面倒が多い。場合によっては故障や移行操作ミスで数千円の手数料がかかってしまうことを考えると、現状ではデュアルSIMを実現するために、仕方なく利用するものとも言えるだろう。

 それでも予備回線確保のためにはeSIMは不可欠なケースが多い。デメリットをよく理解した上で、少しでも便利に使ってほしい。

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